ナガフトヒゲナガゾウムシの点刻
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6月8日、梅雨らしくぐずついた天気が続きます。園内の伐採木置き場も多くの材木が湿っていて、産卵にやってくる
カミキリムシやタマムシの姿はほとんど見当たりません。そのかわり、湿度の高い日の材木にはキノコムシの仲間や
ゴミムシダマシの仲間、キセルガイなどの陸産貝類といったいつもとは違う面々がゴチャゴチャと集まっています。
そんな中、あまり見かけない筒型の甲虫を見つけました。数珠状の触角が特徴的なナガフトヒゲナガゾウムシです。
コナラの丸太に止まっていましたが、樹皮に溶け込んだ見事な擬態です。アップで見ると、全身にくぼみがたくさん
あります。昆虫業界では“点刻”と呼ばれるものです。光の反射を抑えたり、体表の強度を高める役割を持つ場合も
あるそうですが「昆虫らしくてカッコいい!」、「ぼこぼこしていて気味悪い!」と意見が分かれそうな構造ですね。
ちなみにこのナガフトヒゲナガゾウムシ、1978年に国内で初めて和歌山県で発見され、そこから分布を広げてきて
現在は、関東地方などにも定着しています。2010年代には外来種との見解が一般的となり、直近では、東南アジア
(インドシナ)からの移入種で、和歌山での定着を皮切りに分布を広げたと推定されています。外来種だったのか!!
コナラの伐採材にはもう1種、見慣れないカミキリムシがいました。地味な見た目ですが、背中の白い帯状紋がとても
印象的です。調べてみると、シロオビゴマフカミキリでした。長池公園ではそこそこ珍しいのではないでしょうか?
どうもこの日は、地味系のカミキリムシに縁がありました。順に、ナカジロサビカミキリ、アトジロサビカミキリ、
アトモンサビカミキリ、ナガゴマフカミキリ、イワサキケブカカミキリ(5・6枚目)です。擬態の名手が勢揃いです!
同定しきれていませんが、多湿な天候を好むゴミムシダマシやキマワリ、キノコムシの仲間たちも写真を載せます。
そうそう、ナガニジゴミムシダマシ類も、点刻の深さなどが同定時の識別形質(注目ポイント)になっていましたね。
伐採木に集まる甲虫たちを観察していると、その多様なデザインに引き込まれます。地味な虫ほど奥が深いのです。
おまけ。午後の里山保全隊活動の様子です。蒸し暑い中、ながいけの道で伸び盛りの夏草を順調に刈り進めました。













































