サトジガバチの石運び
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7月11日、別のことをしていたのに、面白いシーンに出会ってたちまち自然観察会がスタートすることがあります。
この日、近隣の公園の砂場で遊んでいると、細長くて黒い影が地上すれすれのところを飛び回っているのを子どもが
見つけました。その正体は、身近な狩りバチの一種、サトジガバチです。スズメバチのような迫力はありませんが、
パッと見でハチとわかる外見なので、周囲の子どもたちは少し怖がっていました。そこで、私たちには立ち向かって
こない穏やかなハチであることを説明し、その行動をじっくり観察してみることにしました。すぐに巣穴があるのに
気が付いて、出入りする様子を見て「可愛い!」という声も上がりました。しばらくすると、手頃なサイズの小石を
運び始めました。この仲間のハチは、巣穴に麻痺させた蛾の幼虫を運び込んでそこに産卵し、生まれた幼虫がそれを
生きたまま味わいながら成長する、そんな生態が知られています。ですが、このとき運んでいたのは芋虫ではなく、
小石ばっかりでした。私もあまり詳しく知らなかったので、「この石、どうするんだろうね?」とわくわくしながら、
子どもたちとその様子を見守りました。その答えはすぐに分かりました。運んできた小石はどんどん巣穴に押し込め
られ、やがて、そこに巣穴があるというのが全くわからないほど、すっかりカモフラージュされてしまったのです。
あとで調べて判明したことですが、サトジガバチはしばらく巣を空けるときに、小石などで念入りにフタをしておく
習性があるのだとか。この巣穴にはまだ芋虫が入っていなかったので、狩りへ出かける前の下準備をしていたのかも
しれません。砂場のど真ん中でせっせと働く姿に、某漫画に出てくる“しまっちゃうおじさん”を連想した私です。
一方、鉄棒の周りの土っぽいところにはオオフタオビドロバチが来ていました。彼らの巣穴は地中ではありません。
竹筒や木材に空いた既存坑を利用します。巣内の仕切り壁には泥を使うため、巣材を調達しに来ていたのでしょう。
・・個人的に、ハチは時間をかけてじっくり見たことがほとんど無かったので、新鮮な気持ちで観察ができました。





















