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ウスゲチョウジタデとアカマダラメイガ

  • 8 hours ago
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8月31日、自然館周辺の水鉢では、様々な湿地の草花が開花しています。この日、一番輝いていたのはこちらです。

休耕田や谷戸の湿地に生育するアカバナ科の植物、ウスゲチョウジタデです。環境省指定のレッドリストや東京都の

レッドデータブックにも名を連ねる希少植物ですが、多摩丘陵では少なくありません。よく似たチョウジタデという

水田雑草があり、茎や果実が赤っぽく、全体無毛でつるんとしているのに対して、ウスゲチョウジタデではほとんど

赤みがなく鮮やかな緑色をしていて、全体に細かい毛が生えるのが特徴です。また、チョウジタデの花は小ぶりで、

花びらは4枚のことが多いのですが、本種の花は大きくて花びらも5枚がスタンダードです。ただし、花びらの枚数は

バラツキがあるので、迷うときには茎や花托に毛があるかどうかをチェックするのが確実でしょう。図鑑ではあまり

紹介されることのないマイナーな種類ですが、植物体の鮮やかな緑色と黄色い花のコントラストが美しい逸品です。

さてこの日は小学校の夏休み明け1発目となる授業対応がありました。長池小学校つばさ学級の体験プログラムです。

室内で、今が旬の水生生物、マミズクラゲの生態について学んだあとは、園内の草むらで昆虫探しが始まりました。

芝生とススキ草地とでは、見つかる昆虫の種類がずいぶん違っていて、その違いの理由は何なのか、みんなで考えを

巡らせながら観察を行いました。観察用のカップで捕まえた昆虫たちの、主に体の色やつくりに注目してみました。

擬態名人の昆虫を次から次へと見つけ出す生徒たち。おそるおそる、手に乗せたり、掴んでみたり。図鑑ではなく、

生きた本物を、それも彼らの暮らしている環境の中で触れる経験こそ、学校外で授業を行うことの醍醐味なのです。

面白い発見をしてくれた生徒がいました。その場では名前がパッと思い出せなかったのが悔やまれますが、ススキの

茎にピタッと止まって翅を休めていたのは、アカマダラメイガという蛾の一種です。美しい模様にはちゃんと理由が

あります。以前、エビイロカメムシの幼虫を取り上げましたが、それと同様の理由です。3枚目の写真をご覧下さい。

これはススキの葉に傷が付いた痕で、ダメージ痕と呼ばれるものです。カラーリングがそっくりだと思いませんか?

他にも、長池公園では確認例の少ない外来種のキベリハゴロモ(ヘリチャハゴロモ)なども見つけてきてくれました。

子どもたちの発見や気付きの数々に、私たちスタッフも学ぶことも多く、とても有意義な時間を過ごしたのでした。


 
 
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