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写真に撮ってから気付くこと

1月12日、野鳥を捕獲し足環を付けてから放鳥する学術的な調査、鳥類標識調査が今年度で

100周年を迎えたそうです。シンポジウムが開催されたり、関連する書籍が出版されたりと

界隈では話題となっています。長池公園でも、資格を持った専門のバンダー率いるチームに

よる鳥類標識調査が長く続けられてきました。最近は特別保全ゾーン内がナラ枯れなどの

影響で立ち入りが困難となっていることや、調査員の都合などによりしばらく調査ができて

いませんが、長く続けてこそ様々な成果が得られる調査の再開が待ち遠しいこの頃です。

先週、つくいけの道で撮ったアオジの写真を見ていてあることに気が付きました。足元を

よく見ると足環が付いています。そう、この子は鳥類標識調査によって放鳥されたのです。

観察している時は顔の表情や体の色に注目していたからか、全く気が付きませんでした。

あとで気付いたので、このカットだけでは拡大しても足環の記号や番号を全て読み取るのは

困難でした。もしも別角度からも撮っていたら、いつどこで放鳥された子か、調べることが

できたかもしれません。アオジは日本でもっとも放鳥数の多い種類であり、かつ国内外で

季節移動、すなわち渡りを行う習性があります。また会えたら番号を読み取りたいですね!

先日、多摩森林科学園で撮った足環の付いたルリビタキです。冬場にテリトリーをつくり、

同じ場所を行ったり来たりしている小鳥であれば、様々な角度から写真を撮影しておき、

あとから足環を拡大して刻印を読み取ることが、現実的に可能な気がしますが果たして?

写真に撮ってから気付くことといえば、こちらをご覧下さい。大栗川のダイサギを観察中、

ガマの穂が良い感じだったので一緒に入るようにして撮った一枚です。改めて、PCの画面で

見てびっくり!手前(下方)に写り込んでいるのは紛れもなくカワセミではないですか笑。

ダイサギの手前にカワセミが止まっていることには全く気付いていなかったので、写真は

この一枚だけ。わかっていれば、ダイサギをバックにカワセミも撮ってあげたのにな~。

おまけ。この日、長池公園では多摩美術大学の学生団体「studioJACA」によるイベント、

出張芸術祭が開催されました。工夫を凝らした屋台の数々にくわえ、ジャンベの生演奏に

上映会と、学生さんたちのセンスとアイディアの光るとても素敵なイベントになりました!

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