7月22日、午前中は秋葉台公園の草刈り、午後から会議出席のため都内へ出張でした。
ままあることですが、汗だくの屋外作業とのギャップに自分でも笑ってしまいます。
作業後の現場写真を撮っていると、足元に草むらにトンボが飛んできて止まりました。
翅にはお洒落なべっこう色の帯があります。草原性の赤トンボの一種、ミヤマアカネです。
南多摩エリアではまだ普通に見ることができますが、生息環境の減少とともに数を減らして
おり、地域によっては絶滅の危惧があるといいます。今年も姿を拝めてほっとしました。
シラカシの樹名札を何気なくめくってみると、ノコギリクワガタが這い出てきました。
これだけ暑いと、昆虫がそういうところに身を潜めている気持ちもわかる気がしてきます。
この個体のアゴは、皆さんのイメージする湾曲した水牛型とは大きくかけ離れた印象が
あるかと思います。真っすぐで短く、まるで別の種類のようです。短歯型などと呼ばれる
もので、栄養が豊富だと顎が大きく羽が小さくなり、対して栄養が貧弱だと顎が小さく
羽が大きくなるそうなので、この個体は幼虫時代に栄養が不足していたのかもしれません。
グラウンドにあるパーゴラの片隅では、今年もオオボウシバナ(ツユクサの園芸種)が
花を咲かせていました。ツユクサよりも一寸大きく、花びらはよれよれと縮れています。
水溶性の染料としても使われるという清涼感のある青が、作業の疲れを癒してくれました。
こんな感じですっきり綺麗になりました。夏休みの子どもたちが安心して遊べますように!
おまけ。自然館エントランスに植栽されたサワギキョウとキセワタが開花していました。