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フチトリヒメヒラタタマムシと季節の自然観察会

4月9日、お天気に恵まれたこの日、今年度1回目となる季節の自然観察会を開催しました。

長池公園の旬の自然を行き当たりばったりで楽しむ当企画ですが、相変わらずの亀の歩みで

南エントランスゾーンまで足を伸ばしました。フデリンドウやカントウタンポポのお花畑、

オオシマザクラの足もとに咲くヒメスミレ、アケビの花に木々の芽吹きの十人十色・・と

様々な“春”を観察することができました。自然観察会の様子は記事の後半に掲載します。

夕方、今度は一人観察会をしながら里山トイレの鍵を閉めに行きました。観察会のときに

中央園路の手すりにヒシモンナガタマムシがいたので、つくいけの道の手すりにも何か

いるかもしれないと期待しながら丹念に見ていくと・・キラリとラメのように輝く甲虫!

フチトリヒメヒラタタマムシの雄でした。胸部側面が赤い雌は見たことがありましたが、

同じ“フチトリ”の部分が緑色っぽくなる雄とは初対面です。甲虫シーズンの到来ですね!

発見時の写真です。自然光だとこんな感じ。体長はわずか4mm(!)くらいしかありません。

普通に歩いていたら確実に見落としていたことでしょう。それにしてもよく動き回ります。

観察会のときには見つけられなかったアカボシゴマダラの幼虫にも運良く出会いました。

芽吹いたエノキの葉に見事な擬態の術で隠れています。色も模様も洗練されていますね。

その場に居合わせた常連のご夫婦とじっくり堪能しました。いつでもどこでも観察会!

雑木林トレイルでは、三色のお花と対面。アカネスミレ、ミツバツチグリ、クサボケです。

いずれの種類も、林床の手入れを怠ると他の草に負けて、たちまち姿を消してしまいます。

まさに、里山の雑木林を象徴する植物といえるでしょう。観察会では通らなかったルートを

廻り、穏やかに消化試合(?)を楽しみました。散策時の参考にしていただければ幸いです。

最後に観察会の様子を載せておきます。熱心な皆さんと、なんだか楽しそうな私の姿です。


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