12月13日、先日の民有緑地の調査中、雑木林で面白い植物を見つけたのでご紹介します。
ナギイカダという常緑低木です。社寺や植物園などに植えられているのを時々目にします。
林内に生えていた複数個体はきっと小鳥によって糞として運ばれ、逸出したものでしょう。
写真で葉のように見えている部分はじつは葉ではありません。なんと茎の一部なのです!
その名も「葉状枝」や「仮葉枝」という専門用語で呼ばれる器官です。本当の葉っぱは
それらに隠れるようにして付いており、鱗片状でほとんど目立ちません。面白いですね。
そして何より面白いのは、花の咲き方です。こんな風に葉状枝の中央に咲いています。
その様子がハナイカダという植物に似て、全体の多肉質な雰囲気がナギにも似ているために
「ナギイカダ」と名付けられたそうです。ところで、ナギイカダの根から抽出されるという
「ナギイカダ根エキス」は、スキンケア、メイクアップ製品などに使用されているほか、
メディカルハーブとしても用いられ、耳鳴りなどに効果があるのだそう。気になりますね。
さて、13日は来客対応が立て込む中、自然館トイレが詰まったりなんだりで慌ただしく
過ごしましたが、甲武信ユネスコエコパーク(武田の杜鳥獣センター)より、お二人が視察に
お見えになりました。OECMに登録された都市公園として、長池公園の様々な取り組みを
紹介しつつ園内をご案内させていただきました。これまでユネスコエコパークとは接点が
ほとんどありませんでしたので、今後は積極的に情報交流を進めていけたらと思います。
おまけ。何の果実でしょう?・・正解は第一デッキのオオニガナ。綿毛が可愛いですね!