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キョウチクトウ科の果実

1月18日、講師の仕事で江戸川区の公園を散策している時に、受講生の一人が面白いものを発見しました。

ユニークな形をした「キョウチクトウの果実」です。

緑色で細長く、少しカーブを描いたような形の袋果(たいか)でした。

すでに茶色くなって縦に真っ二つに劣開しているものもあり、中から綿毛を付けた種子が顔を出していました。

花は毎年あちこちで目にしますが、結実することは少ないようです。

ところで、この果実と似たようなものを以前もどこかで観察している気がして、しばらく悶々としていました。

帰りの電車に揺られながらハッと思い出したのは、長池公園の外周緑地に自生している希少植物、コイケマの果実です。

その大きさや形が何となくキョウチクトウの果実と似ており、頭の中でリンクしたのでしょう。

コイケマは、ハート形の丸っこい葉が特徴的なつる性の草本植物で、キョウチクトウ科に属します。

その容姿からはキョウチクトウを連想することができず、ずっと不思議に思っていました。

草名ラベルの表記をご覧になり、「これがどうしてキョウチクトウ科なの?」と疑問を持たれた方も多いのでは?


さて、改めて果実を見比べてみて・・なるほどと納得した次第です。

旅先での貴重な発見が、日ごろ抱いていた疑問を思わぬ形で晴らしてくれたのでした。

参考までに、同じキョウチクトウ科のスズサイコとテイカカズラの写真もご紹介します。

ぜひ、花と果実をそれぞれ見比べてみて下さいね!






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