今はムカシツチガエル
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5月16日、大手企業の社会貢献事業(里山保全活動)の講師として、市内北西部、上川町の谷戸へ出張してきました。
社員の皆さんと一緒に昼過ぎまで湿地ビオトープの掘り込みや草取りを行い、汗を流したあと、昼食を挟んで午後は
モニタリングを兼ねた生きもの観察を実施しました。作業中は、アオバトやキビタキの朗らかな歌声がBGMでした。
生きもの観察では、谷戸の豊かさを指標する生きものが一つでも見られたら・・と思っていたのですが、思いがけず
多くの水生生物を発見することができました。いずれも湧水の流れのそばや湿地の水たまりで見つかったものです。
順に、ムカシツチガエル、ヤマアカガエル、トウキョウサンショウウオ(幼体)、サワガニです。写真はありませんが
掘削の作業を終えた湿地には、アサヒナカワトンボやシオヤトンボが飛来しているのも確認することができました。
ところでムカシツチガエルという名前に聞き覚えの無い方も多いはず。このカエルは2022年に発表されたばかりで
従来は、本州以西に広く分布するツチガエルと区別されていませんでした。東北地方から関東地方の太平洋側に生息
する個体群はそれ以外の地域に棲むツチガエルとは遺伝的に異なっており、分布境界域で雑種も見られないことから
新種として記載するに至ったそうです。名前は、ツチガエルよりも古い時代に分化した種であることに由来します。
野外で見た目での区別はほぼ困難なので、分布域から推定するのが無難でしょう。直近ではアマガエルも同じような
ことになっていて、近畿地方を境界として、それよりも西に分布するものがニホンアマガエル、東に分布するものが
ヒガシニホンアマガエルとして区別されました。関東では、2つのカエルの名前がより長くなった、というわけです。
これまで伐採しないように注意を呼び掛けてきたウツギですが、ちょうど今回、花の時期と活動日が重なりました。
予想どおり、花には多くの虫が集まっていました。花にはトラフシジミやトゲヒゲトラカミキリ、葉上にはウツギを
食草とするアカガネチビタマムシの姿も見つかりました。花の美しさはもちろんですが、このように生きものを呼ぶ
樹種というのは、生物多様性を重視した里山保全活動では意識的に残すようにして、見守っていきたいものですね。
4枚目以降は、ナミガタチビタマムシ、ヤマトシロアリ、セモンジンガサハムシ、マルウンカ、ニホンカナヘビです。
意外にも、背中に“金のXロゴ”を背負ったセモンジンガサハムシが大人気で、「こんなに金ピカな虫がいるの?」と
皆さん興味津々でした。さらにこの日もヤマトシロアリの結婚飛行が見られ、その圧巻の光景に目を奪われました。
社員の皆さん、暑い中お疲れさまでした。また、道具の準備や片付けを手伝って下さった長池のスタッフにも感謝!
日頃、自然と触れ合う機会の少ない業種の方々とのフィールドワークは、いつも新鮮な驚きと感動に満ちています。

















































