トゲヂシャとハゼラン
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8月9日、最近のこと、植物写真家の知人から「炎天下の国道までトゲヂシャの花を撮りに行ったら一つも花が開いて
いなくて閉口したよ!」と報告がありました。もちろん他に成果があってタダでは帰らなかったようですが、確かに
トゲヂシャ自体は各地の道路沿いのアスファルトなどで見かけるにもかかわらず、その花が開いているのを見たのは
私も数えるほどしかありません。ちなみにトゲヂシャはキク科の外来雑草で、野菜のレタスに近縁の大型植物です。
名前の通り、各所にトゲがあり、葉が平面的ではなく立体的に付く(表が上で裏が下ではなく表も裏も真横を向く)と
いう非常に特徴的な見た目をしています。近年は由木街道、野猿街道、16号バイパス、多摩ニュータウン通りなどの
幹線道路に沿って急速に分布を広げており、中央分離帯や路側帯など他の植物が生えづらい隙間に群生しています。
さて、先日4日の午前中にコンビニの前で見つけたトゲヂシャが開花していました。まともに咲いている花を見たのは
久しぶりです。開花はかなり疎らで、まだ蕾の頭花や、すでに果実ができているものが同じ株に混在していました。
一つの花の寿命が短いわりに、全体としては花期が長く、順次、咲いていくイメージでしょうか。それだけでなく、
どうやら開花の条件として天候と時間帯も重要のようです。これまでに花を見たのは共通して曇りの午前中でした。
トゲや葉の付き方こそ違いますが、全体の雰囲気がアキノノゲシと似ている本種。花はむしろレタスそっくりです。
道ばたで見られる雑草の中には、トゲヂシャ以外にも、咲く時間帯が決まっているものがいくつか知られています。
例えば、9日の夕方16時頃に撮影したこちらのハゼラン。開花は日の傾いた15時頃に始まるので、“サンジソウ”の
愛称で親しまれてきました。日中は玉のような蕾しか見られず目立ちませんが、夕暮れとともに別人へと様変わり!
開花のタイミングが決まっている花は、自分が植物の生態に合わせて見に行かなければならないので、観察するのも
ちょっと大変です。時間が決まっている観察会などでは、“良い姿”を見てもらうことが難しい相手でもあります。
「●時くらいにはこんな姿をしているよ!」という情報を手がかりに、お散歩ついでに観察するのがおすすめです。



