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オオケタデとオオセンナリ

6月13日、朝から東中野にある天野公園で草刈りを実施しました。隣接地が空き地になり、

そこに大型の雑草が点々と生えているのが目に付いたので、手を伸ばして観察しました。

もっとも目を引いたのはこちらのオオケタデというタデ科の外来種です。外来種といっても

江戸時代にはすでに薬草として知られていたようですし、古くから鑑賞用に栽培されてきた

歴史ある有用植物です。民間薬としては、虫刺されやマムシ毒、ウルシかぶれなどに対して

本種の葉の汁を塗ることで効果があるといわれ、用いられてきたそうです。オオケタデが

畑によく植えられているのは、ひょっとすると野良仕事で炎症を起こしたときの秘策という

ことだったりするのかもしれません。それにしても、とても美しい花なので、生け雑草に

したら素敵なのでは?と思ったら、すでに季節花材として市場にも出回っているようです。

もう1種、ホオズキのお化けのような巨大な雑草が目に留まりました。オオセンナリです。

由木地区では東中野の畑などでも見ていますが、見かける機会の少ない外来種の一つです。

こちらは全体に強い毒性を含み、人はもちろん、家畜やペットが誤食すると重篤な症状を

引き起こす場合があるといいます。虫が嫌いな匂いを発するらしいので、オオケタデが

虫さされの薬ならば、オオセンナリは虫よけとして、畑作業に一役買っていた可能性も

なきしにしもあらず!?草刈りの休憩時間に、思いがけず観察+考察を楽しんだのでした。

おまけ。作業の帰りに竹灯篭用のモウソウチクを採取しに立ち寄った堀之内番場公園で、

ケンポナシの花を確認しました。水路沿いの階段脇に1本だけ見つかっている希少な樹木。

これまで果実は拾ってきましたが、双眼鏡を使って、ようやく花を拝むことができました。

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