8月5日、東京都環境局が推進するECO-TOPプログラムというインターンシップ制度を通じて
東京薬科大学の学生2名が実習に来てくれました。5日間、色々な体験をしてもらいます。
初日は長池公園の緑地作業班に加わり、築池堤防草地の草刈りなどを一緒に実施しました。
作業場所へ向かう途中、先に作業していたメンバーが何やらしゃがみ込んで見ています。
目線の先を見ると・・アブラゼミが羽化しているところでした。もう朝だというのに・・!
「これは終わるまで刈れないな~」なんて言いながら、飛び立つまでこの草の周囲だけ
刈り残して見守ってくれる皆さん、素敵です。おかげで無事、羽化に成功しました。
作業の休憩中、イヌザンショウの周りをナミアゲハが飛び回っていました。その目的は・・
そう、産卵です。いつもアゲハ類の幼虫を観察しているこの木、産卵は今頃なんですね。
お尻を突き出しながらどんどん産んでいくので、卵も簡単に見つけることができました!
すでに果実ができつつありますが、咲き残りの花にキオビツヤハナバチが訪れていました。
このイヌザンショウ、果実が秋の渡り鳥の重要な栄養源となっているだけでなく、多くの
昆虫にとっても大切な役割を果たしていたのですね。大事に育てていきたい一本です。
写真は順に、クズノチビタマムシ、ナナフシモドキ、アゲハモドキ(蛾の一種)です。
小さな昆虫から大きな昆虫まで色々な出会いがあり、実習生も刺激的だったことでしょう。
ただ作業に励むだけでなく、里山の魅力を様々な形で味わってもらいたいと思っています。
実習生の雄姿もご覧下さい。野外サインや展示キャプションの製作、貼り替えなどにも
取り組み、初日からたくさん活躍してくれました。明日からも引き続き頑張りましょう!
おまけ。尾根幹線沿いの小山田陸橋付近にあるカラスザンショウの大木が花盛りでした。
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