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顔なじみの雑草たち

4月6日、朝から窓越しに、イワツバメたちが鳴き交わす賑やかな声が聴こえてきました。

自宅そばの花壇ではハハコグサが咲き始めていました。仲良く並んでシンクロしています!

最近は外来種のセイタカハハコグサやアイセイタカハハコグサ、チチコグサ外来種群を目に

する機会が多く、それよりもずっと古い時代から日本に定着しているハハコグサを見ると、

なんとなくほっとした気持ちになります。決して、減少しているわけではないのですが・・

先日紹介したシロイヌナズナは、わずか1週間のうちに新しい株が次々と成長してきて

花を咲かせていました。そういえば、成長が早く一生のサイクルが短いことも、この植物が

研究のモデル植物として盛んに用いられてきた理由の一つだったことを、思い出しました。

そして、いつの間にか我が団地にもイトツメクサが蔓延っているのに初めて気付きました。

身近な環境の主役ともいうべき雑草の世界は、刻々と変化し続けています。毎シーズン、

記録を取りながらモニタリングしていくことの面白さ、大切さを教えてくれる存在です。

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)に続き、それよりもずっと小さな花を咲かせる2種、

スズメノエンドウとカスマグサも花盛りです。カラスとスズメの間で“カスマ”という

安直な(覚えやすい)名前が付けられた話は有名です。カスマグサは雑種や中間種ではなく、

別種なのでご注意を!花の大きさではなく花数が異なり、果実のサヤの中に入った種子の

数もポイントで、カラスは5~10個、スズメは2個、カスマは4個と明確に違いがあります。

さて、今日は最後にクイズです。マンションと芝生の間のわずかな空間に広がる砂地に上の

写真のような痕跡を見つけました。これらは誰の仕業でしょう?答えは次回、お楽しみに!


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