雫を纏ったネコハギ
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9月20日、雨続きの日々は、自然観察をより豊かなものにしてくれます。近所の植え込みから飛び出して咲いている
ネコハギは、美しい雨の雫を纏っていました。茎葉の細かい毛が、水滴を作りやすく、残りやすくしているのです。
普段は足もとで踏まれそうになりながら、ひっそりと咲いているネコハギ。こんな素敵な姿を見せられたら、本家の
ハギと比べても見劣りしません。雑草であることすらも忘れて、しばしこの絵画のような世界を堪能したのでした。
同じマメ科で属は異なりますが、ネコハギ以外にも動物の名を冠するハギがあります。イヌハギとイタチハギです。
イヌハギの“犬”は、本家のハギに対して魅力に乏しいとか、価値が低いとか、もっと極端にいえば“ニセモノ”、
そういったニュアンスで付けられたものでしょう。一方、イタチハギの“鼬”は、穂状に伸びた花序の出で立ちから
イタチの尻尾を連想したネーミングです。それでは、ネコハギの“猫”はいったいどんな由来があるのでしょうか?
じつはこれには諸説あって、イヌハギに対して小型で葉も丸っこいからネコハギというものや、全身の毛深い様子が
猫をイメージさせるというもの、あるいはその両方などが由来として推測されています。由来ははっきりしなくても
なぜかしっくりくる、じつに良い名前を授かったものですね!※写真は左から、ネコハギ、イヌハギ、イタチハギ。



