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葉見ず花見ず

3 hours ago
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9月19日、彼岸を前に各地でヒガンバナが見頃を迎え、お墓参りに訪れたお寺でも真っ赤な花に出迎えられました。

ヒガンバナは、墓地の花といえば真っ先に思い浮かべるほど死や霊との結び付きが深い植物です。有毒ということも

あってか、その美しさよりも先に、“怖い”という印象を持つ人も少なくないようです。私の周りでも怖いと感じる

方が一定数いて、特に子どもはこの花を不気味だと感じる傾向が強いことがわかりました。ヒガンバナには地方名や

異名が非常に多く存在し、有名な曼殊沙華をはじめ、死人花、地獄花、灯篭花など、1千種類以上の呼び名があるとも

いわれています。地上に葉を広げて光合成に徹する時期と、花を咲かせて虫を呼ぶ時期とが異なり、同じ植物体でも

花と葉が互いを見ること無く一生を終えることから付けられた「葉見ず花見ず」という呼び方が個人的に好きです。巾着田のような大群落も魅力的ですが、墓地の周りにポツリポツリと咲き、雨に打たれるヒガンバナもしおらしくて

風情があります。写真から、果たしてその雰囲気が伝わるでしょうか?過去記事もご参照下さい。彼岸花と赤とんぼ

お寺の境内では、コハナヤスリがあちこちから顔を出していました。ハナヤスリの仲間は、墓地に多いシダとしても

有名です。ハナヤスリの仲間がが生えるような環境には、往々にして、ナガエフタバムグラ、イトハナビテンツキ、

アイナエ、コケリンドウ、ヒメカリマタガヤなどの希少種も混生していることがあるので、良い指標にもなります。

つまるところ、雑草観察を趣味にしてしまうと、お墓参りすら気が散ってしまって落ち着かないということですね。


 
 
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