1月21日、朝からの雨も上がり、午後は大きな虹が出てSNSのタイムラインを賑わせました。
話は変わりますが、今シーズン、築池にはマガモが多数飛来しています。これまでも
少数のマガモが飛来することはありましたが、ここまで多くのマガモが飛来し、しかも
長期滞在するのは珍しいことです。先住民のカルガモとの喧嘩も日常茶飯事ですね。
そんなマガモやカルガモの群れの中に、一風変わったビジュアルのカモが紛れています。
その正体は、“マルガモ”の愛称で知られる雑種のカモ。1、2枚目は雄、3枚目は雌です。
マガモとカルガモの自然雑種ということで、双方の名前を合わせてこう呼ばれています。
ただし、実際は野生のマガモではなく、家禽化されたマガモ(アオクビアヒルやアイガモ)の
野生化個体と野生のカルガモとの交雑に由来する個体が大半のようです。野生のマガモが
渡り鳥なのに対し、家禽化されたマガモは渡りを行わないので、通年見られるカルガモと
一緒にいることが多いのです。そのために、種間交雑が生じやすいのかもしれません。
“マルガモ”は珍しいものではなく、各地の水辺で毎年のように見つけることができます。
雑種とはいえ、ごく近縁の種同士での交配であり、繁殖能力を持つ場合もあるといいます。
“マルガモ”を見分けるポイントは、いうまでもなく両親種の特徴を併せ持っていること。
例えば、嘴の模様は黒ベースで先端付近が黄色いのはカルガモと似ていますが、黄色い
部分にわずかに橙色味があり、その面積もカルガモより広めでややマガモっぽくなります。
また、写真の雄、雌ともに、胸の色や模様はそれぞれマガモの雄と雌の特徴が出ています。
それ以外の外見はカルガモと似通っており、見れば見るほどどっち付かずの姿です。
これまでに撮影してきた“マルガモ”の様々なバリエーションを集めてみました。
マガモ寄りの個体からカルガモ寄りの個体まで、外見にかなり幅があることがわかります。
それでも、雑種はやはりどこかに違和感があるので、皆さんもぜひ探してみて下さいね。
色や模様の違い、どのカモと行動しているかなど、腰を据えて観察するのも面白いですよ!
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