7月30日、各地の並木や庭先で、サルスベリの鮮やかな花が目立っています。
漢字で「百日紅」と書かれるとおり、開花期間が長く、本当に100日間くらい
花を見ることができます。しかしながら、一つ一つの花の寿命は短く、わずか
1日で萎んでしまうことをご存じでしょうか。花は一日花でも、花序に蕾を多く
付けるため、次から次へと新しい花が咲き続け、長く楽しむことができるのです。
ちなみに、花壇によく植えられるヒユ科の園芸種、センニチコウ(=千日紅)も開花期間の
長さが名前の由来ですが、こちらは10日間程度、花(実際には苞)が咲いています。
サルスベリもセンニチコウも、実際には名前よりもはるかに短命な花だったのですね。
(※センニチコウの写真は撮り忘れてしまいました。すみません・・)
サルスベリには、もう一つ、あまり知られていない面白い特徴があります。
それは上の写真のように、葉が左2枚、右2枚を繰り返し、規則的な配列で付くことです。
コクサギ型葉序(=二列互生)という葉の付き方で、一見すると不規則な互生に見えます。
しかしよく見ると、右右、左左、と並んでいますので、ぜひチェックしてみて下さい!
サルスベリはミソハギ科に属する樹木ですが、科名のミソハギは湿地性の草本植物です。
“盆花”として親しまれるこちらの花も、サルスベリと同じ夏の盛りに見頃となります。
街中の街路樹のピンクと里山の湿地のピンク。見れば見るほど、これらが同じ仲間とは
思えません。開花時期と花の色以外に、何か共通点がないか、探ってみたいと思います。
今日は、盛夏を代表する身近な草木のご紹介でした!
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