11月18日、先日、出先の街角で美しい葉を持つツタが壁一面を覆う建物に出会いました。
小葉が5枚で1セットになっている「5出複葉」と呼ばれる形がとても特徴的です。
見つけた時はアメリカヅタだと思ったのですが、詳しく調べてみると、花の付く枝や茎に
はっきりした稜(角張り)があることや、若い葉の裏が紫色であることから、中国原産の
ヘンリーヅタという別の種類と判明しました。色も形も美しく、魅力的なツタですね。
ところで、この葉っぱ、道ばたのフェンスや植え込みなどでよく見かける、あのつる植物に
似ていると思いませんか?あのつる植物とは・・そう、同じブドウ科のヤブガラシです。
こちらがヤブガラシの葉です。同じように5枚の小葉からなる掌状複葉ではあるのですが、
ある決定的な違いがあります。上の写真にもそれが写っています。わかりますでしょうか?
両者を別のアングルから。大ヒント・・いや、これが答えですね。小葉の付く枝の付け根が
ポイントで、ヘンリーヅタは1ヶ所から5分岐、ヤブガラシは3分岐になっているのです。
ヤブガラシでは3分岐のうちの左右の2枝がさらに分岐して2枚ずつ小葉が付いています。
このような特殊な掌状複葉のことを「鳥足状複葉」といいます。ヤブガラシ以外にも、
アマチャヅルやマムシグサの仲間などがこうした2段階分岐型の複葉を付けています。
ヘンリーヅタとヤブガラシ、ぱっと見そっくりさんに隠された秘密をご紹介しました。
話は変わりますが、この日は近隣の松木中学校で「浄瑠璃祭り」が開催されました。
学区の垣根を超え、広域から多くの来場者で賑わっていました。毎週のようにどこかで
お祭りが開催されているこの街って本当にすごいですね!公園や学校が地域の人々の
拠り所となり、顔を合わせたり、再会を喜んだりする。集合住宅居住者が多いと、そうした
交流の機会が本当に貴重だと思います。運営関係者の皆さん、ありがとうございました。
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