8月18日、ゴミ出しついでに団地内の雑草観察をしていると、可愛い花が咲いていました。
特に珍しいものではなく、ごくありふれた存在ですが、チドメグサの仲間のノチドメです。
きっとこの仲間は、皆さんも日常的に視界には入っているはず。でも花が咲いていたり、
そこにアリが訪れていたり、中には果実になっているものもあったり、そんなところまで
気が付く人は滅多にいないでしょう。だからこそ、紹介したくなってしまったわけです。
もっとも普通に見られるチドメグサとは、葉の大きさや切れ込みの深さで見分けることが
でき、芝生に多いオオチドメとは、葉の形状や花の咲く高さの違いから区別できます。
以前も書いたことがあるのですが、葉の両面にごくまばらな立毛が生えている点は、
ノチドメだけに見られる特徴ですので、葉を真横から見たときに毛が見えれば確実です。
アクアリウム用の水草としてオーストラリアンノチドメという植物が売られていますが、
これは水中に適応した別の種類です。今のところ野生化状態のものは確認していませんが、
外見はノチドメとそっくりなので、水中に沈んで生き生きとしたノチドメがいたら要注意!
おそらく普通の感覚なら、ノチドメよりも先にこちらのウリクサの花が目に入るはずです。
ノチドメとウリクサは、少し湿っぽくて、周りに背の高い雑草がほとんど見られない環境を
好みます。似たような環境嗜好性があると、いつでもセットで見られるところが面白い!
そんな場所では、たいてい、在来種のスズメノヒエ(2枚目)も元気に穂を伸ばしています。
外来種のシマスズメノヒエなど、大型雑草が優勢になるとすぐに姿が見えなくなるのです。
3枚目はこちらも“どこでも雑草”の一つ、ヒメムカシヨモギです。ありふれた雑草も、
改めてまじまじと花を見てみると、時間を忘れて見とれてしまうことが多々あります。
紅葉する葉っぱを見つけました。アカネ科の雑草、ヒメヨツバムグラです。(2枚目は花)
雑草の葉が色付くことを“草紅葉(くさもみじ)”と呼びますが、草紅葉の多くは木々の
紅葉よりもずっと早い時期から始まります。お散歩ついでに“草紅葉狩り”はいかが?
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