3月23日、巡回で訪れた九兵衛坂公園の階段沿い林縁に、コスミレが咲いていました。
先日、近くにある学童の子どもたちと一緒に、落ち葉掃除をしたばかりの場所です。
コスミレは新宿新都心や渋谷の雑踏の片隅にも生えているくらい身近な種類なのですが、
由木地区で見られる場所は限られます。この場所のほかに、堀之内東山そらみの森緑地や、
管理範囲外ですが、清水入緑地、大平公園、蓮生寺公園、玉泉寺境内などで見ています。
写真を後で見返すと、肝心の葉っぱが写っていませんでした。スミレを見分けるのに
葉っぱの形はとても重要なのです。特に花の色だけを見ると、コスミレはおなじみの
タチツボスミレと大変よく似ています。この機会にもう少しちゃんと見ておこうと、
自宅近くの法面(めがね橋付近)に群生しているコスミレを改めて観察してみました。
花の中心に見えるのは雌しべです。先がカマキリの顔の形をしているのが特徴的です。
距は太くて真っ直ぐ後ろに伸びています。これもタチツボスミレとは異なるポイント。
さらに、蕚片にも特徴があります。上側に付属片というフリルのような構造があるのです。
葉っぱを見なくても、見慣れたタチツボスミレとはだいぶ違う顔に見えてきませんか?
ちなみにこちらがタチツボスミレの花です。ほら、花の色以外は全然違うでしょう??
ヤマルリソウの花も見てきました。先日の記事で取り上げたキュウリグサの親戚です。
花の中心が白くなっていますが、これは花冠の一部が隆起したもので、蜜の在りかを虫に
知らせるサインのようなもの。雄しべや雌しべはそのさらに奥に隠れていて、外からはよく
見えません。ヤマルリソウの近くでは、可愛いアブラチャンの雌花も開花していました。
こんなに素敵な花々が散歩コース(蓮生寺周辺)で拝める幸せ。やっぱり由木っていいなぁ!
所変わって、こちらは大塚なかおね公園で開催された「にこにこフェスティバル」の様子。
陽光台自治会が主催する地域のお祭りで、スタッフもNPOとしてブース出展しました。
降雨予報で開催が危ぶまれましたが、運営の皆さんの熱い思いがお天道様に届いたのか、
途中、晴れ間も差して大賑わいでしたよ! スタッフの皆さん、お疲れさまでした。