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鳥類標識調査と移りゆく季節

11月13日、特別保全ゾーンの奥から、冬の使者ルリビタキの声が聴こえてきました。

ジョウビタキの初認日からぴったり1ヶ月遅れての渡来、渡り鳥の暦は正確ですね!

また、先週くらいから園内各所でアオジの姿も見かけるようになりました。

冬の渡り鳥が続々と到着する中、特別保全ゾーンでは定例の鳥類標識調査が行われました。

今回も水場周辺で多くの野鳥が記録されました。放鳥された野鳥は以下の通りです。

アオジ4羽、クロジ1羽、シジュウカラ3羽(2023.1.30初放鳥の再捕獲個体を含む)、

メジロ1羽、エナガ2羽、アオゲラ1羽(園内初放鳥)、ガビチョウ1羽、以上の計13羽。

緑地作業チームのメンバーと来客数名をお連れして調査の様子を見に行くと、捕獲された

アオジの各部位の計測と足環装着を行っているところでした。皆さん、興味津々です!

雌雄で顔や頭の色味がだいぶ異なっていますね。尾羽両端の白帯はアオジの識別ポイント。

私たちが調査現場を離れたあとに放鳥された鳥たちの写真も提供していただきました。

順に、アオゲラ、シジュウカラ、クロジ、ガビチョウです。初放鳥のアオゲラをはじめ、

シジュウカラの再捕獲個体や、毎年この時期になると群れで立ち寄っていくクロジなど、

今回も上々の成果。得られたデータは、私も今後の観察に生かしていきたいと思います。

一方、長池前の雑木林トレイル入口付近では、毎週月曜日に保全活動を行っている

里山保全隊の皆さんが、林床に咲くリンドウの周囲を手刈りしていました。

このような丁寧で地道な作業が続けてこられたおかげで、毎年立派に花を咲かせています。

ながいけの道沿いの林床でササ刈りを進めていた緑地作業チームはヤマアカガエルを発見。

触ってもほとんど動かず、そろそろ冬眠に入ろうとしているところでしょうか?

カエルは最高気温が10℃を下回る11月から冬眠を始めるといいます。これから2月頃まで

長い長い眠りにつき、早春の繁殖シーズンに備えるのです。「おやすみなさい!」

冬の渡り鳥の出現、リンドウ開花、カエルの冬眠準備と、季節の移り変わりを感じさせる

一日となりました。一日の寒暖差や気温の変化に気を付けて過ごしていきたいですね。


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