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霜のお化粧

12月10日、別所お月見公園で落ち葉清掃を行いました。見覚えのある保育園の園児たちが

散歩にやってきて元気良く走り回る中、降り積もった落ち葉をどんどん運び出しました。

降り積もっていたのは落ち葉だけではありません。芝生の日陰になる所では、雑草に霜が

降りていました。地上の結晶はまるで砂糖を塗したように美しく、見とれてしまいます。

「あぁ、今年初めて見たかも!」なんて言いながら作業メンバーも興味津々のご様子・・

霜が降りる条件は4つあるといい、気温が4℃以下(地表付近は氷点下になる)であること、

風が弱いこと、夜によく晴れて放射冷却が生じること、そして空中湿度が高いことです。

作業を始めた頃、確かに外気温は3℃くらいでした。いやぁ・・どうりで寒いわけです!

おなじみのオオイヌノフグリ、オランダミミナグサ、ハルジオンの越冬葉も綺麗にお化粧。

普段なら見向きもしないような身近な雑草が、霜のおかげでみんな輝いて見えますよね!

これから掃こうとする落ち葉にも霜が付いていました。順にクヌギ、ケヤキ、コナラです。

ボロボロの枯れ葉も、霜の白い輪郭が褐色を引き立てて、まるで見違える美しさですね。

この日も夕方から東京都立大学で講義を担当してきました。牧野標本館前の鮮やかな紅葉に

目を奪われ、危うく遅刻するところでした。というのは冗談ですが、素晴らしい樹形です。

カエデ類の紅葉は場所によって進捗にばらつきがあり、まだしばらくは楽しめそうですよ!


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