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雨の谷戸散策

3月6日、雨のため、ボランティアの皆さんと予定していたバアソブ生育地の作業は中止に。

それでも私を含めて5人が集まり、近隣の堀之内里山保全地域を散策することにしました。

宮嶽池の工事が進む中、その奥に広がる宮嶽谷戸のハンノキ林まで足を伸ばしました。

途中、田んぼ脇の水路に自生するネコヤナギの花芽がまん丸の水滴を纏っていました。

銀色の毛が、中の蕾を冷たい雨からしっかりと守っているのでしょうか。お美しい!

谷戸の奥まで進むと、この辺りでは珍しいトウゲシバを見つけました。針葉樹の赤ちゃんの

ようにも見えますが、じつはシダの一種です。よく見ると葉腋に胞子嚢群が付いています。

谷底部には、深夜に降り積もった雪がまだ残っていました。スイカズラ(忍冬)の葉も寒さに

耐えているように見えます。咲き始めたアオイスミレや紅葉したアカハナワラビの群落を

観察しながら雨の谷戸散策を楽しみました。植物好きが集まれば、天気は関係ないのです。

順番は前後しますが、予定していたバアソブ生育地の現地の状況も見てきました。

手入れを続けてきた甲斐あって、ササや竹の侵入は以前よりもかなり少なくなりました。

それは良かったのですが、先月の積雪被害で大きなクヌギが横倒しになっていました。

これを解体・搬出しないことにはどうにもなりません。近く作業できると良いのですが・・

この場所までは獣道の藪を漕いで行くのですが、その道中、シキミの花が咲いていました。

透明感のある花にうっとり。イヌザクラやバッコヤナギの真っ赤な冬芽も印象的でした。

歩き始めは「雨なのに・・。」とぼやいていた私たち。解散する頃には「雨で良かった!」なんて声も聞こえてきてすっかり笑顔に。そんなポジティブな皆さんが私は大好きです!

午後からはみるみると天気が回復し、今度は子どもたちと賑やかな時間を過ごしました。

今日は長くなってしまったので、そのレポートは次の記事で改めて紹介したいと思います。

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