6月21日、朝から強い雨が降り続き、予定されていた小学校対応は延期になりました。
そこで急遽、一緒に担当予定だったスタッフとともに、近隣の松木日向緑地へ出張。
目的は、東京都立大学の生きものサークルの学生さんや研究室の皆さんとの交流です。
松木日向緑地の一角に、谷戸田の再生を進めている場所があります。小さな田んぼや池が
学生たちの手によって整備され、かつて見られた水辺の生きものたちが帰ってきました。
雨にも負けず、この日は田植えが行われ、私たちも少しだけお手伝いさせてもらいました。
作業中、サワガニが顔を出したり、小池に葉を茂らせている希少種イトモの観察をしたり、
生きもの好きが集まると、とっても賑やかです。・・雨で中止にならなくて良かった!
作業を終えた帰り道、林床には早くもタシロランが発生し始めているのを確認しました。
今ではどこにでも生えているイメージのタシロランですが、15年ほど前まで、由木周辺では
とても珍しい植物でした。その当時は松木日向緑地くらいしか自生地が知られていなかった
ので、よく通ったものです。今も変わらず、シラカシの樹林下に点々と生育していました。
その他の写真は順に、ハグロソウ、キシュウスズメノヒエ、コアゼテンツキとアワゴケ。
松木日向緑地は面積10haの中に様々な環境が凝縮されており、植物相も非常に豊かです。
大学との交流はもちろん、松木日向緑地の植物調査も引き続き進めていきたいと思います。
おまけ。秋葉台公園の粗朶にいた緑と黒のツートンカラーが特徴的なナガタマムシ類です。