top of page

雑草見てある記-その1

8月3日、夕暮れとともにミツカドコオロギやツヅレサセコオロギの声が聴こえてきます。

ついこの間まで、翅の無い赤ちゃんコオロギを見かけたのに、もう大人になったのですね。

さて、今日は雑草の話題です。いつものことですが、マイナーな植物ばかり登場します。

先月の記事で紹介したヒメアメリカアゼナですが、思いがけず花を見ることができました。

白い花、腺毛が生える細長い花柄、先端が鋭頭の果実など、これで見ておきたかった特徴は

全て確認でき、改めて確信が持てました。誤同定が多く、図鑑やweb上に掲載された写真も

あまり当てにできない種類なので、ぜひこちらの写真を目に焼き付けて下さいね!笑

管轄外の公園内に生育するため、詳しい場所はお伝えできないのですが、皆さんの周りにも

生えているかもしれません。見分け方などは元記事をどうぞ→念願の雑草 (h-yugi.org)

南大沢の別の場所で撮影したアゼナ(在来種)の長花柄タイプです。このようなタイプを

ヒメアメリカアゼナと見誤って記録しているケースが多いようです。よく見ればいくつも

違いがあります。花柄は太くて無毛、花は丸みがあって少し色付き、果実の先端も鈍頭。

マニアックで恐縮ですが、身近な雑草にも、面白い気付きや珍しい発見が転がっています。

こちらはニセシマニシキソウという植物です。南大沢2丁目、多摩ニュータウン通りと

尾根幹線道路とを南北に結ぶ都道503号線沿いの空き地や駐車場では、珍しい外来雑草が

複数見つかっています。「REBELLBE南大沢店」や「パティスリー Maison Douce」といった

地元で人気のお店が並ぶ通りでもあります。買い物のついでに、ぜひ雑草にもご注目を!

ニセシマニシキソウと同じく、駐車場の砂利敷に群生しているヤンバルミチヤナギです。

在来種のミチヤナギよりも小ぶりで繊細な植物。自然分布は南西諸島に限られており、

都内で見られるものは部分帰化といわれています。私が初めて見たのは明治神宮でした。

珍しい外来植物に出会う度、どうやってこの街へやってきたんだろうと考えてしまいます。

その他、アレチニシキソウ(堀之内洗馬川公園)、アメリカスズメノヒエ(南大沢2丁目)、

アイダクグ(長池公園)です。どれも珍しいものではありませんが、記録に留めておきます。

多摩ニュータウン周辺の雑草調べはまだまだこれからも続きます。情報提供にご協力を!


bottom of page