6月1日、未明に外の空気を吸いにベランダへ出ると、フクロウがよく鳴いていました。
しばらく聴いていなかったのでほっとしました。2月に聴くことが多いイメージでしたが、
調べてみると、繁殖前の2~6月によく鳴くとのこと。繁殖してくれたら嬉しいのですが!
ところで、築池のほとりでは早くもノハナショウブが咲き始めています。花菖蒲の原種と
して知られる自生の種類で、多摩丘陵では希少なものです。梅雨の湿地の風物詩ですね!
さて、この日は、モリダス主催(NORA共催)の里山ネイチャーポジティブ実践講座「生態系を
豊かにする草刈りの時期と方法」で講師を担当しました。参加者は、里山などの管理に
関わっている方や公園管理者、環境教育関係の経営者までバラエティーに富んだ面々です。
午前中は、座学で草刈りの目的や適切な時期などの基礎と、生物多様性を高める草刈りの
具体的なノウハウについて解説しました。その後、園内へ移動して現場見学を行いました。
午後は、外周緑地の林縁で3グループに分かれ、午前中の内容を取り入れた草刈りを実践。
最後に振り返りと質疑応答を行って解散となりました。草刈り、それも生物多様性向上に
スポットを当てた内容の講座は自身にとって初めての試みであり、これまで試行錯誤しつつ
進めてきた“長池流”の草木の手入れの在り方を再考するとても良い機会となりました。
参加者からも、現場で早速生かしていきたいとのコメントをいただき、嬉しい限りです。
生物多様性に“配慮する”草刈りから、生物多様性を“豊かにするための”草刈りへ。
主催者の方も仰っていたように「アフターナラ枯れ」の里山をどう捉え、創造していくか、
これまでの常識や慣習だけに囚われるのではなく、ネイチャーポジティブで柔軟な発想を
持って向き合っていく、付き合っていくことが求められるのではないでしょうか。
おまけ。講座中などに出会った小さな生き物たちです。順に、カタモンミナミボタル、
ヨモギハムシ、シロコブゾウムシ、ハラグロオオテントウ(幼虫)、クロハナノミ、クララ。
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