12月8日、東京都立大学で行われた専門家会合に出席後、自然館での会議に参加。
外へ出る頃にはすっかり日も傾いていました。築池へ下りてみると、琥珀色の水面に
カルガモが浮かんでいました。いつもより素敵に見えて、思わず見とれてしまいました。
水面に映っているのは夕焼け空ではありません。この時期ならではの“アレ”なのです。
“アレ”とは鮮やかに色付いた木々の葉、特にコナラなどで見られる「褐葉」のことです。
モミジの紅葉、イチョウの黄葉などはよく知られていますが、雑木林に多いコナラなどが
褐色に色付く褐葉はほとんど注目されることがありません。しかしながら、朝陽や夕陽に
照らされた褐葉は本当に美しく、水面に映し出されるとキラキラの琥珀色に輝くのです。
自然館前では、すでに開花のピークは過ぎているはずのコウヤボウキが花盛りでした。
多くの花が立ち枯れていく中、秋の名残りを見つけるとカメラを向けずにはいられません。
別れの挨拶をするような、そんな気持ちで「また来年!」とシャッターを切りました。
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