11月20日、講師の仕事で国分寺方面へ。いつもどおり、自然観察をしながらの街歩きです。
心配していた雨はほとんど降らず安心したものの、冬のような寒さでだいぶ冷えました。
野川を渡ったあとは、お鷹の道の流れに沿って歩き、真姿の池湧水群や武蔵国分寺公園を
経由して西国分寺駅を目指すルート。進むたびに景観に変化があって楽しい道中でした。
お鷹の道の湧水からの流れに手を突っ込むと、驚くほど水が温かくてとても驚きました。
武蔵国分寺公園の広場の片隅でこんな羽を拾いました。その形と模様から、猛禽類の尾羽で
あることはすぐにわかったのですが、種類までは計測をしないとわかりません。その場では
保留としました。わくわくしながら自然館で羽の図鑑を広げてみると、オオタカでした!
街なかの公園でオオタカの羽を拾うとは、ラッキーです。先端が欠損しているのが惜しい
ものの、特徴的な鷹斑は綺麗に出ているので、早速、自然館に展示させてもらいました。
順番が前後します。このコースは特に水辺の植物が面白く、水路には希少なナガエミクリや
ミゾホオズキなどが雑草的にさりげなく生えているのが印象的でした。園芸種のカラーが
たくさん植えてありましたが、この子たちのほうがよほど愛おしく、注目されるべきです。
湿地にはハッカ(日本在来種)も自生していました。皆さんと、葉の香りを堪能できました!
住宅街の一角、木陰の路傍にまとまって生えていたこちらの植物はセイヨウイラクサです。
山野に生えるイラクサそっくりで、同じように蟻酸を含むトゲがあちこちに生えています。
葉柄が短く、葉の縁は裂片の大きさの揃った単鋸歯となることなどが識別のポイントです。
パッと見の印象がオドリコソウと瓜二つだったので、危うく手で茎を掴むところでした・・
起伏が少なく、距離的にもちょうど良い散策コースだったので、また季節を変えて訪れて
みたいと思います。今度は晴れた暖かい日が良いですね笑。皆さんにもおすすめします。
おまけ。「ヤブランと違って光沢が無くツヤ消し仕様なのがヒメヤブランの実です。」と
解説したのに、雨に濡れてピッカピカ。まるで説得力が無くて自分で笑ってしまいました。