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自然環境保全実習3日目と絶滅危惧植物調査

11月1日、長池公園で専門学校東京テクニカルカレッジの実習3日目が行われました。

じつは私が前夜から体調を崩してしまい、急遽、別のスタッフに代役をお願いすることに。

(※ちなみに現在は体調回復していますが、事情により5日まで自宅療養中です。)

申し訳なさを感じつつも、この日の実習テーマ「水辺の自然環境保全」について、

私よりもはるかに詳しくて経験豊かなスタッフなので、頼りにさせてもらいました。

午前中は第二デッキのカエル産卵池の掘り込み、午後は長池に入って水生生物調査と

外来生物(ウシガエル・アメリカザリガニ)の駆除という力仕事2本立てです。

学生たちが胴長を着て生き生きと実習に励む様子を、どうぞご覧下さい。

話が前後しますが、30日の実習の合間に、いくつか希少植物の現況調査を行いました。

まずはヒゲシバというイネ科の小さな雑草です。どこにでもありそうな植物なのですが、

全国的に減少傾向にある希少種。八王子で確実に現存するのは2ヶ所のみとなっています。

主な生育環境は、ローム層の露出した粘土質の湿性裸地や低茎草地、湿った造成草地など。

ニュータウン内の造成地や緑地法面をくまなく見ていけば、まだ見つかるかもしれません。

葉の縁に根元の膨れた白い毛が生えており、これが名前の“髭”の意味するところです。

やや盛りを過ぎていましたが、今年も発生していることが確認できてほっとしました。

一般には近付けない場所のため、詳細は非公開とさせていただきます。申し訳ありません。

また、手前味噌で恐縮ですが、ヒゲシバの現状については以下のページをご参照下さい。

次に調査を行ったのは、炭焼き小屋のすぐそば、トレイル沿いの道ばたで今年初めに発見

したアカハナワラビです。冬になると真っ赤に紅葉する栄養葉が美しいシダ植物です。

まだ赤くはなっていませんでしたが、誰かに踏まれることもなく、しっかり健在でした。

隣には、よく似たオオハナワラビ(3枚目)も顔を出しているので、比較にぴったりです!

どういうわけか、近年各地で新たに確認されるようになっているので、今後は珍しくなく

なるかもしれません。ただし、現時点では園内唯一の貴重な1株なので大切にしましょう。

最後は、炭焼き小屋から築池にかけての水路対岸にまとまって見られる暖地性シダ類です。

陸地部分を歩くのは困難なので、通常は長靴で水路を歩くか田んぼ側から双眼鏡を使って

確認することになりますが、今回は陸地部分を藪漕ぎ・・途中で物凄く後悔しました。

コバノイシカグマ、ホソバイヌワラビはすでに枯れて地上に無く、現況は確認できず。

一方、常緑性のタニイヌワラビ(1枚目)はより大きく育って元気に葉を広げていました。

くわえて、炭焼き小屋裏のオウレンシダ(2枚目)もなんとか生き延びていてくれました。

この辺り一帯は、流れのそばとはいえ、暖地性の珍しいシダがあまりにも集中しているので

とても興味深い空間です。どれも1個体か2個体なので安心はできませんが、このように

定期的にパトロールして現存を確かめ、生育を手助けすることが大切だと考えています。

長池公園周辺では、東京都指定の絶滅危惧植物がいくつも確認されています。

カタクリのように有名なものは別として、その多くは誰も気に留めないような地味な姿の

種類ばかりです。中には、誰からも発見されないまま消滅していった植物もあるでしょう。

“見つけられる目”を持ってしまったからには、“見守っていく目”にならなければ!


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