10月31日、先日に続き長池公園で専門学校東京テクニカルカレッジの実習が行われました。
前日にカウントやマーキングを行ったタマノカンアオイ自生地で、今度は選択的ササ刈りを
実施しました。タマノカンアオイの生育を助けるだけでなく、今は地中に眠っている多くの
林床植物の発芽を促したり、雑木林全体の生物多様性の質をアップさせたりすることにも
繋がり、とてもやりがいのある作業です。皆さん、カマや剪定鋏を使って丁寧な仕事ぶり!
その作業の間に、私は少し抜け駆けをして尾根を挟んだ反対側の谷を下りました。
第一デッキの湿地を眼下に見下ろす急斜面の中腹、立っているのがやっとという場所に
オヤマボクチとリンドウの自生地があります。この実習中にちょうど開花期が重なることも
あり、毎年、開花の確認と少しばかりの手入れを行うことにしているのです。
リンドウはまだ蕾でしたが、オヤマボクチは元気に葉を広げ、バッチリ咲いていました。
※自生地には入れませんので、自然館前庭などに定植している個体をご覧下さい。
学生たちの作業場所へ戻ると、マンパワーであっという間に綺麗になっていました!
中には、クラスメイトにカマ研ぎを教える強者も。頼もしい光景ですね。
午後からは、自然館近くのマダケ林で竹林管理を実践しました。
基本の二段階伐り、竹棒を使った簡単枝打ち、竹の割り方など加工に必要な技術などを
習得してもらいました。一日で雑木林と竹林という2つの林を制覇、できたかな?
竹林の片隅ではシロバナアブラギク(リュウノウギク×アワコガネギク)が咲き始め。
花はリュウノウギク(園内自生あり)そっくりですが、草丈が高く立ち上がり、よく見ると
葉の切れ込みが深く、アワコガネギク(園内には植栽品のみあり)の特徴が表れています。
さて、おかげさまで、この投稿をもってブログ記事の投稿件数が300件となりました。
日々、色々なことがありすぎて、何となく続いていますが、これも皆さまのおかげです。
先日は、ノゴマフィーバーの記事でアクセス数が4ケタに跳ね上がってびっくり。
マナー啓発を目的に書いた記事だったので、多くの方に読んでいただけて良かったです。
「ノゴマ」のブログ登場はじつはあれが2回目だったのをご存じでしょうか?
しっかり、伏線を回収できたことに自分でも驚いています笑。
最近では、自然館受付にブログと連動した展示コーナーが登場するなど、実際に足を運んで
いただくことで、ブログの内容をより楽しんでもらえるような試みも進めています。
引き続き、“公園歩きがもっと楽しくなるツール”としてご活用いただければ幸いです。
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