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肉食性の小鳥類

12月21日、冬至でした。東京では日の出が6:47、日の入りが16:32と、日照の短い1日です。

夏至の日の出は4:26、日の入りは19:00なので、その差はなんと5時間近い計算になります。

冬至は太陽の力がもっとも弱まるため「太陽が生まれ変わる日」ともいわれるそうです。

話は変わりますが、先日20日は用事を終えた帰り道に寄った片倉城跡公園と、長池公園での

視察対応中にジョウビタキと出会いました。1枚目と3枚目は後者、2枚目は前者でそれぞれ

撮影したものです。同じ種類ですが、こうして見ると雌と雄とでずいぶん色が違いますね!

餌資源となる昆虫類が激減する冬場、多くの小鳥は群れを成し、木の実や草の種子など、

植物食中心の生活にシフトします。一方で、ジョウビタキは昆虫食中心のライフスタイルを

貫き、冬は単独で広い縄張りを構え、その中で昆虫探しに明け暮れる日々を送っています。

少ない餌資源をめぐって無用な争いを繰り広げなくて済むように、単独でいるのでしょう。

そうはいっても、まだ秋の名残りのあるうちは木の実もよく食べます。最近観察した例で

いうと、イヌザンショウ、ムラサキシキブ、ガマズミ、シオデなどの実を食べていました。

冬場に昆虫食中心で単独生活を送る小鳥は他にもいます。こちらは片倉城跡公園で撮影した

モズの雄です。先日の記事で雌を紹介しましたので、ぜひ見比べてみて下さい。彼らもまた

昆虫や小動物を探す日々を送っています。ジョウビタキもモズも可愛いのに肉食なのです!

近くにはカワセミもいました。水中の魚に全神経を集中している様子で、全く無警戒です。

住む環境こそ異なるものの、カワセミも通年肉食性ということになります。肉食性の小鳥に

とって、冬は試練の季節であると同時に、孤独な時期でもあります。寂しくないのかな~?



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