10月13日、涼しくなり、小鳥たちが存在感を増してきました。
この頃、築池からカワセミの元気な鳴き声が、自然館の事務所内まで聴こえてきます。
「チッチー、チーー」というオイル切れの自転車のブレーキ音そっくりな声です。
雑木林トレイルの登り口、水没林と呼んでいる入江の辺りにいることが多いようです。
今朝は、事務所にカワセミよりももっと歯切れの良い「ヒッ、ヒッ」という声が響いて
きました。中庭へ出てみると・・いました!冬鳥のジョウビタキ、男の子です。
昨年まで3年続けて10月21日が初認日だったので、“10月21日はジョウビタ記念日”なんて
言っていたのですが、それよりも1週間早い渡来にちょっと驚きました。
国内で繁殖した個体か、これからさらに越冬地まで南下する通過個体なのかもしれません。
自然館前の駐輪場の裏手からは「ヒーッ、ピュルルル」という声も聴こえてきました。
こちらは夏鳥のキビタキの地鳴きです。樹冠付近に雌の姿を見つけることができました。
キビタキは夏鳥の中では渡去日が遅いほうなので、11月の終盤近くまで見かけます。
冬鳥の「おかえりなさい」と夏鳥の「行ってらっしゃい」が入り交じるこの季節、
私の耳は自然と鳥モードに切り替わります。バードリスニング、とても楽しいですよ!
さて、今日も植生調査、イベント下見、企画の打ち合わせなど盛りだくさんの一日でした。
イベント下見中に出会った昆虫を少しご紹介。ヒメハサミツノカメムシ、セスジツユムシ、
シンジュサンの繭です。シンジュサンの繭はゴンズイの枝に複数ぶらさがっていました。
一方、自然館の石の廊下ギャラリーでは、毎年恒例の「わぉ!な生き物フォトコンテスト
写真展」が本日から始まりました。思わず「わぉ!」と驚くような楽しい写真が満載です。
3枚目はブログとの連動企画(?)、記事で紹介した木の実を受付に置かせてもらいました。
長池公園へお越しの際は、ぜひ自然館内の展示も覗いてみて下さいね!