7月24日、長池公園の各所でたわわに実っているエゴノキ。今の時期、この実を探すと
見つかる面白い昆虫がいます。エゴヒゲナガゾウムシという小さな甲虫の一種です。
じつはこの甲虫、1年前にも登場しています。エゴヒゲナガゾウムシ (h-yugi.org)
1枚目は産卵に訪れた雌です。家畜のような穏やかな顔がユニークですが、雄はもっと
特徴的な顔をしています。顔の左右に突起が張り出し、その先端に目が付いているのです。
その姿から“ウシヅラヒゲナガゾウムシ”とも呼ばれています。雌雄ともに、顔を正面から
見ると、罰ゲームでパイを顔にペシャッとぶつけられたような真っ平なのも不思議ですね。
今年は。自然館駐車場から自然館方面へ出てすぐ、インフォメーションボードの右手にある
エゴノキが大人気のようで、交尾するペアや産卵する雌、黄昏ている雄などをたくさん
観察することができました。果実の中で育った幼虫はそのまま冬を越し、翌年の初夏に
蛹となるようです。エゴノキに依存して暮らすこの子たちをぜひ探してみて下さいね!
観察を続けていると、なぜか別の種類、コナラシギゾウムシが果実に掴まっていました笑。
こちらのほうがよっぽど“象虫”らしい外見ですが、あなたの産卵先はドングリなのでは?
こちらの記事もご参照下さい。コナラシギゾウムシとシロアシマルハバチ (h-yugi.org)
ところで、この日は別所小学校の教員研修を受け入れました。とても暑い一日でしたが、
19ヶ所もの公園を廻って清掃やサインの貼り替えを行ったり、植物の水やりをしたり、
展示の入れ替えを行ったりと、スタッフと一緒に様々な作業に取り組んでいただきました。
どの作業も楽しみながら積極的に行って下さり、私たちスタッフも大助かりなのでした!
おまけ。巡回中の一コマ。大塚なかおね公園のスダジイ、大塚3号緑地のヒメドコロ、
大塚日向台公園のナルコビエです。植物との出会いがゴミ拾いの疲れを癒してくれました。