5月22日、講師のお仕事で多摩動物公園駅(日野市程久保)周辺の里山を散策してきました。
駅を降りるとすぐにホトトギスのさえずりが聴こえてきます。程久保川の支流、流れに
沿って小径をのんびり歩いていくと、林縁でたくさんの出会いが待ち受けていました。
足もとの葉っぱにウラナミアカシジミがじっとしていました。ゼフィルスと呼ばれる
初夏の一時期にだけ出現するシジミチョウ類の一つです。やっと姿を見せ始めました。
先週歩いた時にはまだ蕾だったナツハゼの花が開花していました。ブルーベリーそっくり
ですが、丘陵地の尾根などに自生する低木です。出会うと嬉しい植物の一つですね。
雑木林はすっかり緑が色濃くなり、草花の多くはいったん中休みという感じでしたが、
珍しいヒロハノカワラサイコやヤブムグラの群落をはじめ、ナワシロイチゴ、ヒメハギの
果実などを見ることができました。ヒメハギの果実がこんなに愛らしいとは、驚きです!
もはや恒例となった「今日のタマムシ」はこちら。ウツギの葉裏で見つけたチビタマさん、
アカガネチビタマムシです。隣を歩くアリと同じくらいの超ミニチュアサイズなのです。
その他の昆虫です。ムネクリイロボタル、ベニボタルの一種、キスジセアカカギバラバチ、
フタホシオオノミハムシ、アオジョウカイ、ラミーカミキリ、ヨツモンカメノコハムシ、
トサカグンバイ、ホソオビヒゲナガです。どんどん現れて、なかなか前に進みません。
そういえば、5月22日は国際生物多様性の日だったことを思い出しました。そんなことも
つゆ知らず、私たち一行は、東京の里山が育む生物多様性を心から満喫していたのでした。