5月9日、今年も長池公園で秋葉台小学校5年生の「田んぼの学習」がスタートしました。
長池里山クラブと公園スタッフ、そして先生方とが連携して受け入れを行っています。
今年は全4クラス+特別支援学級で総勢130人近い大所帯!
一度にすべての児童が田んぼに入ることはできませんので、4クラスが同時進行で
畔塗り体験、自然観察、里山オリエンテーリングなどに取り組み、入れ替わっていきます。
分刻みのタイムテーブルに沿って、各担当者が4回続けて同じレクチャーを行うわけです。
私はもう1人のスタッフと一緒に梅園の自然観察を担当しました。
草ぼうぼうの梅園は、草むらに潜む昆虫を探すのにはちょうど良い状態でした。
そこで、「花」と「虫食い葉っぱ」に狙いを絞り、昆虫探しにトライしてもらいました。
野原ではコウゾリナ、ハルジオン、ノアザミ、キツネアザミ、ヤマハタザオなどが満開。
とりわけ、ハルジオンの花は様々な昆虫に大人気で、もはや探すまでもないくらいです。
左上から順に、ヤツボシハナカミキリ、ダイミョウセセリ、クロアシナガコガネ、
ヒラタアオコガネ、クロハナムグリ、コアオハナムグリです。蜜や花粉が美味しいのかな?
ハナムグリの仲間は穏やかなので、虫が苦手な子たちでも観察しやすかったようです。
葉っぱの上でも色々な昆虫が見つかりました。左上から順に、ナガメ、ヤツボシハムシ、
ホウネンタワラチビアメバチ、ヤブキリ、アシナガコガネ、アワダチソウグンバイです。
おそるおそる、アワダチソウグンバイをアップで見た時の衝撃は大きかった様子。
昆虫は、デザインが本当にバラエティ豊かなので、身近な環境の生物多様性を実感して
もらうのにはもってこいですね。好きな子も苦手な子も、小さな生き物たちとの距離が
ずっと縮まったのではないでしょうか。4回同じ場所で同じことをやっても、見る人が
変われば毎回発見があり、子どもたちの反応も十人十色でちっとも飽きませんでした。
半日の授業もあっという間。清々しい表情で帰っていく子どもたちを見送ったあと、
足もとの草花が疲れを癒してくれました。(順にヤマハタザオ、ノアザミ、カニツリグサ。)