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癒しのエナガ

10月30日、自然環境保全実習2日目は雑木林トレイルの一角にあるタマノカンアオイ群落の

個体数調査や、センサーカメラの設置などを行いました。全部で162個体をマーキングし、

個体ごとに生育状況や展開している葉の枚数などを丁寧に調べて、モニタリングしました。

頭上ではエナガの群れが賑やかに飛び回っており、作業の疲れを吹き飛ばしてくれました。

なぜかシマエナガのほうが一般の認知度が高い昨今ですが、本州に生息するエナガだって

可愛さでは負けていません。シマエナガと違って目の上に太い黒のラインが入っています。

群れの中に一羽、こんな子が混ざっていました。エナガの特徴ともいえるあの長い尾羽が

見当たりません。尾羽が無いと真ん丸でまるで別の小鳥のようです。秋は換羽の季節なので

おそらく尾羽が生え変わる途中の姿ではないでしょうか。マシュマロみたいで癒されます!

ヤマガラやガビチョウも作業の様子を覗きに来てくれました。いや、むしろ私たちが彼らの

生息域に踏み込んでいたのでしょう。植物はヤクシソウ、ノコンギク、ノハラアザミです。

ナラ枯れ木を伐採した跡地を中心に、今シーズンはヤクシソウが各地でよく咲いています。

作業の様子です。林床の笹が伸び放題の状態でしたが、周囲の手入れを行いつつカウント。

大きな株では数十枚の葉を広げていました。多摩地域の固有種でもあるタマノカンアオイ。

元気に育つことができるよう明るい林床環境を維持しつつ、末永く守っていきたいですね!

おまけ。築池に珍しくカイツブリがいました。まだ顔に幼羽の残る今年生まれの個体です。

 
 
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