3月23日、自然館巣箱のヤマガラの卵は、予想どおり2個に増えていたそうです。
このまま毎日産み続け、来週には抱卵に入るでしょうか。楽しみですね!
私は昨日から受講していた14時間の講習を無事に終えました。10分休憩の時に気晴らしに
外へ出ると、タイミングよくオオタカが飛んできて、小鳥たちが警戒していました。
さて、今日は東由木地区の希少な樹木を3つご紹介します。
1つめは東中野公園のシイモチ。芝生広場の向かって左手奥に、大木が鎮座しています。
本来は九州などの暖地に自生するモチノキ科の常緑樹ですが、ここでは植栽された雄株が
立派に成長し、広場のシンボルツリーとなって地域の方々に親しまれています。
毎年、3月下旬に花が咲くので先日21日に見にいってみると、樹冠近くはすでに花盛りで
辺りに花の香りが漂っていました。目線近くの花は今後1~2週間程度が見頃でしょう。
続いては、いせまいり公園の外周法面(松が谷交番の道路向かい)のフサザクラ。
歩道から見上げる位置に枝を伸ばし、花びらの無い不思議な花をたくさん咲かせています。
ふさふさした赤いものは雄しべの葯です。雌しべは雄しべの根元に隠れています。
樹皮などがサクラを彷彿とさせることから付いた名前で、サクラの仲間ではありません。
葉っぱが芽吹いてくると、これもまた変わった形をしていて、まるでシソの葉のようです。
低山の渓谷や水辺では普通に見られますが、多摩丘陵での分布はそれほど多くありません。
最後は、陽光台緑地の稜線付近でつい先日発見されたばかりのヤマナラシ。
ヤマナラシは乾燥した向陽地を好むヤナギの仲間で、ポプラに近縁の種類です。
白っぽい樹皮と無数に垂れ下がった雄花序が独特なので、一目でそれとわかりました。
由木周辺では非常に少なく、自生地は数えるほどしかありません。
それゆえ、今回見つかった大木3本はとても貴重なものといえるでしょう。
フェンスがあるために近付くことはできませんが、大塚ひなたヶ丘公園付近より遠めから
望むことは可能です。なにしろ、こんなに大きなヤマナラシは私も初めて見ました。
昨年9月、台風接近の影響でやや強い風が吹いた日に、ヤマナラシの葉が
「山を鳴らす」実際の様子を観察・撮影しましたので、ぜひ音声付きでご覧下さい。
“シャラシャラシャラ”と葉が音を立てているのが聴こえますでしょうか?
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