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歩く小枝とヤマイモハムシ

8月14日、北野環境学習センターにある生きもの展示室でオープン1周年記念イベントの

一環として行われたイベント「インセクトホテルを作ろう」で講師を務めてきました。

高尾の森自然学校を視察した際にヒントをいただき、パークキッズレンジャーの活動で

実際に製作や展示、観察を続けてきたインセクトホテル(虫たちを呼ぶビオトープ)。

この度、一般向けのイベントとしては初の試みとなりましたが、前半の生きもの観察、

後半の工作ともに盛り上がりました。スタッフのほか、インターンシップの学生さんや

いきものがかりとして活躍する小学生なども、参加者と一緒に楽しんでくれました。

イベントの様子は、記事の最後に写真をまとめて掲載しますので、どうぞご覧下さい!

イベントを終えて長池公園に戻り、仕事の電話をかけながら歩いていると、ふと違和感。

植え込みから生えたオギの葉っぱの途中に、何かくっついています。桜の小枝のようにも

見えますが、よく見ると脚が生えていてしがみ付いています。ツマキシャチホコ(蛾)です。

電話を切ったあと、カメラを持って戻るとまだいました。この見事な小枝擬態を見破れると

鳥の目になれた気がして少し嬉しくなります。よく建物の壁なんかに止まっていますが、

面白いことに、コンビニの前に置かれた灰皿の上で吸い殻に紛れていたことがありました。

もう一つ、道ばたの植え込みで見つけた昆虫を紹介します。身近な種類ですが、おそらく

初登場のヤマイモハムシです。名前のとおりヤマノイモやオニドコロを食べる葉虫の仲間。

ここではヤマノイモのつるに何匹か止まっていました。私はヤマイモハムシの色合いが

かなり気に入っています。胴体のネイビーに差し色のワインレッドというメリハリの効いた

コーデが素敵だと思いませんか?似た配色の葉虫は、ツユクサを食べるアカクビボソハムシ

くらいなので、止まっている草を見るだけで簡単に見分けられるのも良いところです。

さて、こちらがイベントの様子です。工夫を凝らした素敵な作品がたくさん誕生しました。

時期的には少し遅いのですが、これから巣作りを行う種類もいますし、寒くなれば冬越しに

使う昆虫も覗きにくるかもしれません。どんな利用者が訪問してくれるか楽しみですね!

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