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森にカエル

  • May 18
  • 3 min read

5月13日、八王子市高齢者あんしん相談センター由木主催の観察会が富士見台公園で開催され、講師を務めました。

サブタイトルに“近くの公園の魅力を再発見!”と入っているとおり、いつもの散歩道を、いつもとは違った視点で

味わってみようという主旨で生きもの探しを楽しみました。私もよく子連れで遊びに出かける公園ですが、大栗川の

河畔林植生が見られたり、雑木林と草地がバランス良く配置されていたりと、自然の魅力にも溢れた良い公園です。

観察会のハイライトをいくつかご紹介します。まずはこちら。林縁でヘビイチゴなどを観察しているときに参加者が

見つけて下さったヤマアカガエルです。「えっ、こんなところにカエルが!?」と驚きの声も聞かれましたが、じつは

大人のヤマアカガエルは水辺から少し離れた森の中に生息しています。2月の産卵期と、孵化から上陸までの成長期は

確かに水辺にいるのですが、成長したカエルは雑木林の林床でミミズやナメクジなどを食べて暮らしているのです。

公園管理の仕事をしていると、森林の下草刈り中にこのカエルとよく出会います。里山を象徴するヤマアカガエル、

近年では田んぼやため池などの産卵環境が少なくなったことで、激減しています。彼らを絶滅の危機から救うには、

産卵環境だけでなく、大人になったカエルが安心して暮らせるような、雑木林の豊かさも守らなくてはなりません。

富士見台公園といえば、広い芝生の広場が有名です。休日は多くの親子連れが駆け回る広場の足もとにも生きものは

住んでいます。シロツメクサの花に集まっていたのはセイヨウミツバチです。大人しいハチなのでご安心下さいね!

園内の芝生の至るところでニョキニョキと発生していた寄生植物、ヤセウツボ。20年くらい前までは、大栗川沿いの

草地などに点在している程度でしたが、今では公園の芝生でもごく普通に見られるようになっています。見た感じが

植物っぽくなくて異様な雰囲気なので、「あれは何ですか?」とよく尋ねられます。普通はムラサキツメクサをはじめ

マメ科の雑草に寄生することが多いのですが、ここではマメ科の草本は見られませんでした。いったい何に寄生して

いるのか気になり、掘り上げてみると、ヤセウツボ根の先端にはキク科のヤブタビラコが付いていました。キク科の

雑草を宿主にしている例は珍しいかもしれません。意外と、マメ科が無ければ何でも良かったりするのでしょうか?

3枚目は初夏の葉桜で見られる昆虫を観察中の一コマ。葉裏に物凄い数のナシグンバイを見つけることができました。

サクラなんて、花の時期が終わるとほとんどの人は見向きもしません。でも、そこに観察の面白さが隠れています。

・・五感をフル活用しながら様々な動植物を観察し、あっという間の2時間半。楽しんでいただけましたでしょうか?


 
 
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