6月12日、しとしとと降り続く雨の中、自然館前のウツボグサが咲き始めていました。
花後の枯れかかった穂を天日干しにしたものは、その姿から「夏枯草(かごそう)」と呼ばれ
生薬として利用されてきました。利尿効果があり、うがい薬などにも用いられるそうです。
この他、そばではトモエソウ、カンガレイ、ノハナショウブなど、梅雨らしい花が勢揃い。
午前中の来客対応中、目の前を黒っぽいホタル類(多くは発光しない)が横切ったので、
空中でキャッチしました。今年、昼行性のホタルではムネクリイロボタルが圧倒的に
多く、他の種類はあまり見かけなかったのですが、掴んだ手をそっと開いてみると・・
正体はクロマドボタルでした。眼の下あたり、胸部上方には透明の窓が2つあります。
手から飛び立つと、その先にあったピンク色のファイルに止まりました。
窓の部分にファイルのピンク色が透けて見えているのが、わかりますでしょうか?
午後からは、麻布大学環境科学科の1年生60名以上が校外授業で来館しました。
「SDGsと未来共生科学」という選択科目の一環として行われたもので、
環境保全、SDGs、OECMといった分野に興味のある、熱心な学生さんたちばかり。
前半は室内で講義、後半は各自で実際に園内を歩いてもらいました。
短い時間の中で、皆さんにとって、一つでも学びや気付きがあればと願うばかりです。
学生の皆さん、悪天候の中、本当にお疲れさまでした!