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  • ひとまちみどり由木

松が谷の植物さんぽ

8月30日、講師の仕事で松が谷方面の公園緑地を巡りました。毎月、首都近郊の里山などを

散策しながら自然観察を行う講座ですが、今月はマイフィールドをご案内することに。

日常的に草刈りや巡回業務で何度も通っているコースとはいえ、観察会として歩くと

新たな気付きがあったり、思いがけない出会いに恵まれたりするものです。

三本松緑地の林縁では可愛いネコハギの花がこちらを見上げていました。

イヌハギに対して付けられた名前だそうですが、猫好きの私から見ても、茎葉の毛の

感じは猫を連想させ、ピッタリのネーミングだと思います。大好きな雑草の一つです。

ネコハギ、イヌハギ、イタチハギ、タヌキマメ、キツネササゲなど、マメ科の草花には

哺乳類が頻繁に登場するのが面白いですね。“マメ科動物園”が作れそう!

ゆっくりと飛翔するキイトトンボに導かれるようにして、松が谷遊歩道を進んでいきます。

道ばたのあちこちからナンバンギセルが顔を出していました。散歩道で楽しめるのは贅沢!

珍しいツボクサの果実や冬虫夏草のツクツクボウシタケなどに気をとられているうちに、

気付けばお昼です。「コミュニティスペースまつまる」が水曜定休と判明し、あやうく

炎天下での昼食を余儀なくされそうになっていたところ、いつも公園清掃でお世話になって

いる、多摩草むらの会“草夢”の休憩室を特別に使わせていただけることになりました。

涼しい室内で昼食をとることができ、おかげで一行はすっかり元気を取り戻しました。

草夢の皆さん、快くお部屋を使わせて下さり、本当にありがとうございました!

後半戦は、東中野公園、乳母ヶ谷公園、傘平緑地などを巡り、松が谷駅を目指しました。

観察したものの一部をご紹介。左上から順に、ハキリバチ裁断痕(ヤマノイモ)、ナツフジ、

アマチャヅル、ママコノシリヌグイ、オオトビサシガメ、手乗りのカネタタキ(雌)です。

その他、ニコゲヌカキビ、マキエハギ、ウラジロガシなどの珍しい植物もご案内しました。

暑い中、ずいぶんと歩きましたが、歩いたぶんだけ発見があり、楽しい散策となりました。

ところで、明日は今日歩いたコース上にある望地公園で草刈りと刈込を予定しています。

明日の緑地作業の下見は、今日の散策でばっちり済ませて準備万端ですね笑。頑張ります!

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