top of page

昆虫さんぽと多摩境敬愛保育園自然体験

6月17日、梅雨の中休みで蒸し暑い日が続きます。先週末15日にはニイニイゼミが初鳴き。

この天気がしばらく続くようなら、ヒメハルゼミやヒグラシの初鳴き日も早まりそうです。

さて、先日16日の夕方、長池公園の昆虫観察イベントで講師をお願いしている昆虫写真家の

法師人響さんと一緒に長池公園の園内を散策しました。週末22日に開催される昆虫観察会の

下見と下準備が目的でしたが、出会った昆虫の中からいくつか印象的な種類を紹介します。

雑木林トレイル、十字路付近のコナラの幹にゴマケンモンがいました。ウメノキゴケの

ような複雑な模様が、うまく樹皮に溶け込んでいます。私は大型の蛾が苦手なのですが、

この見事な色彩にはつい目を奪われてしまいました。気持ち悪いよりも先に、お見事です!

こちらは長池の柵の上に止まっていたクロコノマチョウの幼虫です。ススキやヨシの葉裏で

毎年必ず見かける芋虫なのですが、出会う度に顔を覗き込んでしまうほどイイ顔してます。

水辺のネコヤナギの葉上には、見慣れないチビタマムシ類の姿。ヤナギチビタマムシです。チビタマムシの仲間はとても小さい上に、どれも良く似た外見をしています。ポイントは

見た目の違いだけでなく、何の葉を食べていたか、しっかり注目しておくことでしょう。

足もとの草むらにはユーモラスな昆虫がいました。イノコヅチカメノコハムシの幼虫です。

食草となるヒカゲイノコヅチの茎葉を丹念に見ていくと見つかります。これも鳥糞擬態!?

様々な昆虫と出会いました。ヤツメカミキリ、ラミーカミキリ、マエアカクロベニボタル、

ルリクビボソハムシ、キバラルリクビボソハムシ、ヒゲコメツキ、ササキリ、ヤブキリ、

コバネヒメギスなどなど、枚挙に暇がありません。特にキリギリスやバッタの仲間は、

種類によって月齢が異なり、大きさの違いも一目瞭然。その多様性を楽しんだのでした。

ところで17日の午前中は、多摩境敬愛保育園の年中・年長クラスの皆さんが来園し、自然館

周辺で自然体験を行いました。熱中症対策のため、館内展示の見学時間を長めに取りつつ、

ガクアジサイに集まる昆虫たちなど生きものの観察も行い、とっても賑やかな時間でした!

梅雨明け早々、昆虫三昧の2日間となりました。昆虫観察といえば真夏のイメージですが、

長池公園では全ての季節が昆虫観察の適期です。ということで最後はイベントの告知です。

冒頭でもちらっと触れたとおり、昆虫写真家の法師人響さんを講師にお招きした観察会の

第二弾が今週22日に開催されます。直前ですが、なんとまだ空きがあるそうですのでぜひ!


bottom of page