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平山の緑地散策

1月15日、講師の仕事で宗印禪寺から平山城址公園にかけての緑地帯を歩いてきました。

なにしろ「小春日和」で朝からずっと暖かく、外での散策も食事もポカポカ快適でした。

道中ではソウシチョウの群れに囲まれたり、オオタカが飛んだりと、野鳥が賑やかでした。

ソウシチョウは特定外来生物に指定されていますが、季節によって生息場所を変える習性が

あります。つまり国内で渡りを行っているのです。冬の多摩丘陵でもしばしば目にします。

今シーズンもこの可愛い姿に出会えて嬉しい反面、冬鳥の個体数が少ないといわれている

今冬、外来種のソウシチョウだけは狂いなく渡来しているというのは複雑でもあります。

ソウシチョウについては、昨年の記事で詳しく書きましたのでご覧下さい。ソウシチョウ

宗印禪寺といえば境内のボダイジュが有名です。ヘラ型の総苞葉がプロペラの役割を果たす

面白い形の果実がたくさん落ちていました。いくつか自然館での展示用に拾ってきました。

ぜひこんな風に飛ばして遊んでみて下さい。綺麗に回ると竹とんぼみたいで楽しいですよ!

さすがに草花は返り咲きのコスミレくらいでしたが、冬越し姿の雑草を見分けたり、冬芽や

果実(種子)をじっくり観察したりと、冬の植物観察も案外楽しいものです。ちなみに、写真

2枚目の果実は住宅街で見かけたナナミノキの植栽です。ちょっと変わった雲もお目見え。

最後は住宅街の中にある小さな公園に立ち寄り、ケヤキ樹皮下の昆虫を探してみました。

常連のヒレルクチブトゾウムシやウスキホシテントウ、クロハナカメムシはもちろん、

渋い波状の模様を纏ったヤノナミガタチビタマムシも、複数個体が冬越ししていました。

次回の講座では、冬越しする昆虫にスポットを当てて、じっくり楽しみたいと思います。

翌日からは冷え込むようですが、暖かい陽気の下、楽しく散策できて幸運な一日でした。

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