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山のヤマガラ

3月2日、穏やかな日和が続きますが、週明けは雨や雪の予報。再び肌寒くなるようです。

観光目的で山梨県の四尾連湖を訪れました。春は多様なスミレ、夏はコノハズクの鳴き声と

高い自然度を有することでも知られる山奥の湖です。静かな冬の四尾連湖は初めてでした。

ゆっくり歩いても15分ほどで1周できる湖畔の散策路では、カラ類の混群に出会いました。

長池公園でもおなじみのヤマガラですが、嘴に咥えたドングリが不思議な形をしています。

拡大してみると、ブナの果実のようです。奥山に生息するヤマガラはブナの果実を好んで

食べていたのですね!珍しい種類でなくても“所変われば・・”な観察は楽しいものです。

カラ類の群れの構成メンバーは山地ならではの面々です。群れの動き自体は見慣れた光景と

変わりませんが「ツツジェージェー」と聞き慣れない鳴き声が聴こえてきました。コガラと

ヒガラは主に高標高地で越冬する種類なので、長池公園で見ることは滅多にない小鳥です。

林床には野生動物たちの食べ痕がたくさん落ちていました。写真はオニグルミの果実です。

両側に穴が開いて中身がくり抜かれているものはアカネズミ、切れ込みがあって真っ二つに

割られたものはホンドリスの食べた痕跡でしょう。子どもたちと一緒に拾い集めました。

この日、散策路ですれ違ったのはわずか数人。静かな湖畔のひとときに癒されたのでした。


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