12月19日、市役所の監査を終え、里山トイレの施錠のため体験ゾーンまで往復しました。
辺りはすでに薄暗くなり始めていましたが、道すがら、冬らしい野鳥たちと出会いました。
田んぼのそばの水路にはシロハラがいました。中国や朝鮮半島で繁殖し、日本には11月
くらいに渡ってくる冬鳥です。近くに繁みのある地上や低い枝に止まっていることが多く、
明るいところにはなかなか出てきてくれません。採餌の時に落ち葉をめくるガサガサ音は
ガビチョウなどと異なり、“バサッ・・バサッ・・”と一定のリズムで聞こえてくるので
音だけでも「この音、シロハラかも!」と検討が付きます。(外れることも多々あります。)
築池側の柵の上でボーッとしている小鳥を見つけました。翼の斑点が特徴のジョウビタキ。
日中は忙しそうに縄張りをパトロールしながら採餌を行っていますが、夕方は落ち着いて
過ごしているようです。風が吹いて羽毛がたなびいてもお構いなし。「北風、寒いね~!」
向きを変えたジョウビタキが見つめる先には、ガマズミの果実がたわわに実っています。
予想どおりガマズミの枝に向かって飛び立ったのですが、その瞬間、ヒヨドリが突っ込んで
きました。順番待ちをしていたジョウビタキはあえなく遠くへ追い払われてしまいました。
築池の水面には、キンクロハジロの雄が2羽浮かんでいました。先日の大池公園でも観察
しましたが、クビワキンクロに気をとられてちゃんと見ていなかったので今日は改めて。
子どもの頃、キンクロハジロやタゲリなど、“寝ぐせ頭”の野鳥が大好きだったことを
思い出しました。この後頭部の寝ぐせは冠羽といいます。もちろん寝ている間に勝手に
できたものではありません。雌が雄を選ぶ際の選考基準にもなっている重要な羽なのです。
・・ということで、今日は築池から里山までの園路で見られる冬鳥3種をご紹介しました。
おまけ。午前中、市内の民有緑地へ調査に出かけてきました。写真はシロナンテンです。