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卵を守るエサキモンキツノカメムシ

6月9日、自然館スタッフ通用口前にあるミズキの葉にたくさんのカメムシがいました。

背中にハートマークを背負ったエサキモンキツノカメムシです。

よく見ると、多くの個体が卵に覆いかぶさっていました。産卵中かと思ったのですが、

そうではなく、メスが体を張って卵を守っている姿だということがわかりました。

メスは赤ちゃんカメムシが生まれてからも子守りを行うのだそうです。

下の写真では雄が上に乗っています。交尾は産卵前に写真2枚目のように行われるので、

これはただ単に乗っているだけのようです。メスにとっては、安心なのか迷惑なのか・・

「“お気持ち(ハート)”だけで十分です。」と思っていたりして!

昨年まではキアシドクガによる食害で葉っぱがほとんど無くなり、花も実も付けない

寂しい状態だったミズキですが、今年はキアシドクガの発生が収束。元気に葉を広げ、

実付きも上々です。エサキモンキツノカメムシの子育てはもちろん、熟した実を食べる

秋の渡り鳥の渡来など、ミズキを利用する生き物たちを観察する楽しみが増えますね!

カメムシといえば、色と大きさの違うカメムシどうしが交尾をしているのに出会いました。

ハサミツノカメムシ(左)とヒメハサミツノカメムシ(右)の「異種間交尾」でしょうか?

今日はNACS-Jの職員の皆さんが来園し、モニ1000里地調査講習会の下見が行われました。

数年ぶりにお会いするスタッフの方もいて、打ち合わせ中も懐かしい話に花が咲きました。

すっかり雨も上がって中庭へ出ると、オオアオイトトンボが次々に羽化していました。

自然好きの皆さんとの下見は、毎度のことながらなかなか前に進みません。

生き物や植物を見つけるたびに、思わず立ち止まって観察してしまうからです。

そこへ通りがかりのお客さんも加わって・・あとはご想像にお任せします笑。

言い訳になりますが、こんなふうに、その場に居合わせた見ず知らずのメンバーで

すぐにミニ観察会が始まってしまうことも、長池公園の良いところの一つなのです。

最後に、道中で見かけた昆虫を少しご紹介します。左上から順に、ムネクリイロボタル、

ヒメヒゲナガカミキリ、アカガネサルハムシ、コバネヒメギス、シベリアカタアリ、

クロモリヒラタゴミムシ(自信なし)です。雨上がり、虫たちの動きはゆったりめでした。



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