6月14日、出勤するとジュンサイが咲いていました。先日開花したのとは別の花茎です。
やはり今回も、最初は雌しべの白色が目立つ雌性花で、11時頃には閉じてしまいました。
明日15日の朝には、再び水面へ顔を出し、雄性花に変身して花開くことでしょう。
今日は別所小学校2年生の教室にゲスト講師としてお邪魔し、出前授業を行いました。
昆虫に関するレクチャーを行ったあと、昨日のうちに調達しておいた甲虫5種類を
実際に観察してもらいました。元気な生徒が多く、最初から最後まで大盛り上がり。
「虫、意外と平気かも!」「早く探しに行きたい!」という声も聞こえてきて、目的が無事達成されたことを実感できました。最後には飼育や観察から発展して環境教育的な真面目な
話にも真剣に耳を傾けてくれたので、ほっと胸を撫でおろしました。
ちなみに、持参した甲虫は次のとおりです。クビアカトラカミキリ、エグリトラカミキリ、
ホソナガニジゴミムシダマシ、ヒメオビオオキノコ、セマダラコガネです。
みんな一晩+半日の間、元気に頑張ってくれたので、感謝しつつ園内に逃がしました。
彼らを逃がしたそばから、捕食者のニホンカナヘビがやってきました。大丈夫かな!?
体験ゾーンではクララやオカトラノオの花が見頃となり、田んぼのほとりではクマヤナギの
赤い実も目に付きました。シロシタホタルガがどこからかヒラヒラと飛んできました。
話は変わりますが、先日のパークキッズレンジャー活動時に、「ドクダミの総苞(花びら)を
よく見ていくと、4枚ではなく5枚や6枚のものが見つかるよ!総苞が葉っぱのように変化
して緑色になったものはミドリドクダミと呼ばれていて、とても珍しい。もし見つけたら
すぐに飛んで見にいくから教えてね!」と呼びかけたところ、総苞が5枚や6枚のドクダミを
見つけたと、嬉しい報告が相次ぎました。「言ってみるもんだなぁ・・」としたり顔を
しつつ、言い出しっぺの私が探しもしないでいるのはどうかと思い、トイレの施錠ついでに
ダメ元で“ミドリドクダミ”を探してみることに。・・なんと、発見しちゃいました!
田んぼの畦に、総苞が緑色のまさに想像どおりのミドリドクダミがありました。
今回見つけたものは、雑草的に生えるいわゆる普通のドクダミの葉化品ですが、
鑑賞目的で栽培される「八重ドクダミ」では、葉化現象がしばしば見られるようです。
※葉化現象については、以前のブログ記事(3月29日と4月17日)に詳しく書いています。
ちなみに2枚目の写真は、中央の花序が無く、総苞だけが開いて咲いていたものです。
田んぼの畔はよく草刈りされ、人に踏まれることが多い環境であるがゆえに、こうした
奇形的な株が生じやすいのかもしれません。身近な草花も、じっくり見ていくと本当に
色々な発見があって面白いですね。皆さんも“カワリモノ”探しを楽しんでみて下さい!