12月27日、おなじみのヒヨドリが飛んできて、何やら美味しそうに食べています。
よく見ると、半常緑性つる植物のスイカズラの葉を、器用に嘴でちぎっていました。
それもどんどん口の中に放り込んで、「美味し~!」と叫んでいるかのようです。
そんなに美味しいのなら・・と私も一枚ちぎって食べてみました。両面に毛が生えていて、
こういうことでも無ければ食べてみようとは思わない感じですが、ほんの少し苦みがあり、
あとは普通の草の葉の味がしました。まぁ、期待もしていなかったので、そんなものかと。
ヒヨドリは雑食で何でも食べるイメージがあります。ただ、他の鳥があまり口にしない
葉っぱを美味しそうに食べる姿を何度も観察しています。スイカズラ以外では、花壇の
パンジーや畑のキャベツ、林縁に絡んだカラスウリの葉などもよく食べていました。
こちらがスイカズラの葉です。別名の忍冬(ニンドウ)は、柔らかい葉が冬の間も落ちずに
残っている性質を表しているといいます。また、忍冬は本種の葉の生薬名でもあります。
成葉は干して茶の代用とするほか、利尿剤や傷薬など、民間薬としても用いられています。
ヒヨドリはそんな薬効など知る由もないと思いますが、私はそれを知って、急にトイレへ
行きたくなりました。・・という冗談はさておいて、ヒヨドリの好物をまた一つ発見でき、
おかげであまり注目したことの無かったスイカズラの葉について、見識が深まりました。
おまけ。特別保全ゾーンの林床で、森の宝石、ヤブミョウガの実がとてもきれいでした。