今年もいたいた
- ひとまちみどり由木
- 2024年4月21日
- 読了時間: 2分
4月19日、昆虫の擬態といえば冬のイメージが強いですが、新緑の季節にも見事な擬態を
見せてくれる種類がいます。その一つが、エノキの幼木の枝先で見つかるこちらです。
アカボシゴマダラ(春型)の5齢幼虫が、芽吹いたばかりの葉に化けているところです。
じつは昨年の4月にも、この子たちを記事にしていました。新芽にかくれんぼ (h-yugi.org)
寒いうちは根元でスタンバイしていて、芽吹く直前は枝の付け根まで移動、そして芽吹きの
タイミングに合わせて枝先へ歩みを進めていくようです。自分をわかっていらっしゃる!
5月連休頃には、あっという間に蛹化してしまうので、この姿を探すなら今のうちですよ。
捜索のヒントは、膝丈から背丈くらいの幼木で、葉が展開し始めているエノキを丹念に
見ていくことです。個体数は多いので、園路沿いのなんてことない木にもいるはずです。
長池公園は次から次へと見頃の花が移り変わり、自然情報ボードの更新も大忙しです。
私は「あそこにあれが咲いていましたよ!」とお知らせするだけなので、楽をしています。
綺麗な字で、見られる場所もわかりやすく整理して書いて下さる自然館スタッフに感謝!
写真は順に、クゲヌマラン、キンラン、ゴウダソウ、シロバナハンショウヅル、アケビ、
サルトリイバラ、ゴマギ、メギ、ハナイカダ。いずれも園内で、現在開花中のものです。
出張からの帰り道、峠で一休みしていると、頭上のナツグミが見事に咲いていました。
この時期に咲く木の花は種類が多く、うかうかしているうちに見逃してしまいそうですね。