上柚木公園で春の自然観察会
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 4月17日
- 読了時間: 2分
更新日:4月20日
4月14日、上柚木公園の指定管理者「スポーツ&グリーン上柚木」との共同企画イベントが
上柚木公園で開催され、講師を務めました。初めての試みとなる「春の自然観察会」です。
地域の方を中心とする18名の皆さんにご参加いただき、春の雑木林で自然を堪能しました。
開始早々、参加者のお一人が面白いモノを見つけて持ってきました。オオシマザクラの花、
よく見ると花びらは5枚とも落ちてしまっているにもかかわらず、花の中心部分から一枚の
花びら状のものが顔を出しています。これは旗弁(きべん)といって、雄しべが花びら状に
変形(弁化)したものだそうです。あまりの可愛さに、他の参加者もやる気満々で旗弁探しが
始まりました。すると、次々に旗弁付きの花が見つかりました。オオシマザクラはこうした
現象が起こりやすいらしく、旗弁が多数生じる品種なども作られているとのことでした。
散り際のオオシマザクラでこれほど盛り上がるとは思っていなかったので、感謝ですね!
春のキノコ、アミガサタケも参加者が発見して下さりました。アップだとちょっと気持ち
悪いので、「少し遠巻きに撮ると“良いこと”があります!」とドヤ顔で解説しました。
“良いこと”とは、周囲に落ちているドングリが写り込むことで対象のだいたいの大きさが
想像できること、そして、まわりに広がる桜の花びらが季節感を演出することの2点です。
写真はごく一部ですが、観察した動植物をいくつかご紹介します。順にアカシマサシガメ、
アカスジキンカメムシ(幼虫)、ヤブキリ、フデリンドウ、ランヨウアオイ、ミミナグサ、
ムクゲフモトシケシダ(ムクゲシケシダ×フモトシケシダ)、ヤマブキ、クサイチゴです。
大栗川の崖線に沿って、イチリンソウやニリンソウ、ヤブニンジンなども見られました。
しかしなんといってもフデリンドウの自然のお花畑が圧巻!丁寧な保護管理の賜物ですね。
夢中で観察する参加者と、いつも通り、我を忘れて解説する私です。指定管理者の職員の
方々もその様子をあたたかい目で見守りつつ、一緒になって自然観察を楽しんで下さり、
とても有意義な時間を過ごすことができました。次回は秋ぐらいにぜひ企画しましょう!